攻めの養生
あいにくの天候により、今回の稽古は拙宅二階にて実施。拙宅での稽古は手狭になるので、いつのも通り大きい動きではなく研究会的な練習内容で進めた。
テーマは手と全身の繋がり。禅の手の人(=陣)と打拳の繋がり、左右の手の繋がりなどを単独と相対で稽古。最後は単推手を多めにやって終了。
太気の構えと言うと手が堅固というイメージなのですが、硬いのは危険です。いくら一方向に強くても、変化が利かないと固められて変化されて打たれる。腰も同じです。
柔軟にして強靭な心身を培って行く。
これは健康目的で稽古をする場合も同じ。健康目的で稽古するのでも、チンタラやるというのではなく、いわば“攻めの養生”で行く方が良い。
気力が充実していないと、身体は充実して行かない。また、身体が萎むと、心も萎む。心身一如であるのだから、当たり前と言えばアタリマエ。
稽古後に入塾面談の方が一人居られましたが、同じ話をさせて頂きました。この方は、どちらかというと健身志向で稽古したい、とのこと。空手を少しなさって居た由。
私の考えでは、健身班と技撃班の差なんて大したものではない。強靭ですこやかなな心身を培うと言う意味では、どちらも同じ。
健身班だからといって「ええわ、ええわ」の太気を教える気はない。太気拳は太気拳。かといって、しごくというわけでは無いのだけれども。
真面目そうな方ですので、愉しんで続けて頂ければいいな、と考えて居ます。攻めの養生で行きましょう!