我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

ごめんね♪

似非湘南ボーイの島村です。なぜ、“似非”かって??そりゃあんた、朝から夕方は仕事、んで週末は小山に帰ってしまうから、湘南のことなんて知らないからね。

さて、今日はここ一ヶ月ほど心に引っ掛かっていた事が、ストン!と腑に落ちてしまいました、というごく私的なお話。

今の部署に配属が決まって業務打ち合わせに来た時のこと、あるお偉いさんを見てワシの心に浮かんだのは、「どこかで会ったんじゃねーかな?」という既視感。

顔だけではない。声も聞いたことがある。誰なんだろう??まあ、いいか。でも、なんか引っ掛かるな。

午後のミーティングのときに、突然ひらめきました!!あのひと、昔、病院送りにしてやったZさんじゃん!


あれは19年前の話。研修先の関西の工場で、俺たち新入社員の引率者だったのが、数年先輩の若手社員Zさんでした。

2枚目で少しスカした感じの頼りないお坊ちゃん、という雰囲気の当時のZさん、問題児ぞろいの平成3年入社組には、かっこうのいじめの的です。

んで、このおぼっちゃまくん、時々むかつくこと抜かすんだ。いつかヤラレルな、というのは誰の目にも明らか。だけど、こういう人ってそういう空気読めないんだよね(笑)

そして、ついにその日がやってきました。

研修の打ち上げです。相変わらず空気読めないZさん、酒が進むにつれ、ますます態度がでかくなり、俺たちの同期の巨乳のお姉ちゃんを口説き始めます。

おいおいおいおい、随分と酒癖悪いじゃねえか。教育係がそれじゃ、どうすんだよ。「ガンガン飲ませちゃおうぜ♪」と誰からともなく言い出す。よし!そうと決まれば話は早い。

Zさん、飲んでください。お〜、良い飲みっぷりですね!さあさ、ガンガン行きましょう。今日は最終日ですぜ!あ、Zさん、俺の杯も受けてください!

酔いが回ったZさん、「お、俺、もう飲めないよ〜」あ、また女子社員に甘え始めやがった。おい、Z、何やっているんだよ!「お、お前ら俺を誰だと・・・」うるせーな。ドゴ!バス!あ、つい手が出ちゃいました。

・・・あれ?泣いているんですか?ちょっと痛かったかな。それにしても、打たれ弱いな〜。泣きながら便所に行くZさん。便所から「ウゲ〜。ボチョボチョボチョ」と勇ましい音。

Zさ〜ん、カラオケ歌いましょうよ。マイクで怒鳴りまくる俺たち。Zさ〜ん、Zさ〜ん、おい!Z!ゴルア!!!泣きじゃくるZさんを引きずり出して飲ませる。

店のおばちゃんが文句を言いに来る。散々大暴れした俺たち、完全にKO状態のZさんを置いて、店を出ます。刑法第217条の遺棄罪ですね。

すっきりして寮に帰りました。翌日、研修の終了式に出席。お偉いさんがバタバタして騒いでいます。なかなか式が始まらない。

どうしたんですか?「あのなぁ、お前らZ、知らないか?」ええ?昨日、いい具合に酔っ払って大暴れしていましたよ。「ああ?なにぃ?」いや、本当ですって。暴れまわって危ないから、置いて帰ってきたんです。

会議室は爆笑の渦に。

「頼りにならないやつだなあ」まったくですね。同期の女の子に手を出そうとしたり、大変でしたよ!「・・・そうか」 そうですとも。もうすこし、自覚持っていただかないと。

そういえば、と独身寮でZさんの隣室に宿泊したYちゃん。「Zさんの部屋から激しく嘔吐したり、うめいたりする声が聞こえてきました!

寮に電話を掛けに行くお偉いさん。戻ってきて一言。「あいつ、病院に行ったとさ」と吐き捨てるように言いました。入院だそうです。

「社会人としての自覚がない!」とはもう一人のお偉いさん。

「いいか、酒を飲むなとは言わん。羽目もはずすこともあるだろう、しかし、社会人としての自覚だけは忘れるな!」

おっしゃるとおりであります(笑)。みんな!自覚を忘れたらだめだぞ〜。


・・・でもねぇ、偉くなれてよかったね、Zさん。俺にパンチ喰らって泣いた事はみんなには言いませんから、ご安心を。っていうか、酩酊状態で覚えていないか(笑)。


思い出してもらっても困るけどな(汗)。

社会人1年生は覚えておくと良いよ。えらくなる人って言うのは、色々人に言えない苦労があるものなんだぜ。

偉くなりたかったら、俺の真似したらイカンぞ!


・・・Z部長!ごめんね(汗)