我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

邂逅

superbody2010-03-28


本日の稽古会には、東京よりゲストが一名様、御来駕いただきました。空手の凱旋塾を主宰される沙人(しゃと)塾長です。

昨年末には、弊支部のM君をともなって凱旋塾の稽古にお邪魔させて頂き、“古伝風味”の空手を勉強させて頂きました。あえて“風味”と書いたのは、塾長は古伝空手をベースに剣術や中国武術、能や礼法に至るまで研究して抽出した心身の公理を同塾の空手に反映されているからです。

私と沙人塾長の出会いは過去の記事をお読み頂くとして、なにしろBIGなお客様をお迎えしての稽古会と相成ったわけであります。

邂逅の経緯http://d.hatena.ne.jp/superbody/20090823/1251010804


沙人先生は空手着に白帯で登場。ここでM君が「なんで白帯なんですか?」と武術モノにあらざる質問を炸裂させる(笑)。それはネ、道着着用で出稽古する場合の礼儀なんタヨ君ぃ(怒)!

まぁ、冗談です。太気拳は道着を着用しないから、しゃあないですね。今後は武術・武道の所作の方も少しずつ教えて行きましょう!多少のことは知っておいた方が良いです。

閑話休題
支部の参加者は私を含めて5名。それに塾長を加えて6名の稽古です。立禅・揺・這・練のアウトラインをざっとおさらいして、せっかく人数が居るので相対練習に時間を割く。

まずは太気拳名物・袋竹刀。ひさしぶりの袋竹刀稽古、腕が鳴るぜ!皆さんを突かせて頂く。結構ザクザク入るぜ。

オイラの突きのスピードは、まだまだ落ちていないな ニヤリ ( ̄ー ̄)

自画自賛は置いといて(笑)、これは神経を鍛えるのに良い稽古方法です。今日はこの袋竹刀の捌きをいろいろなパターンで、だいぶ時間を割いて行いました。

そして最後は定番のミット打ちで終了。袋竹刀もミットも、稽古の仕方次第では持ち手のほうも良い稽古が出来るので、今後も継続ですね。

袋竹刀やミット打ちは各人の動き方や習熟度が如実に顕れて面白ですね。沙人塾長にとって袋竹刀は初めての稽古であったと思われますが、以前披露して頂いた武術空手の身法で対応されており、見事なモノでした。

稽古場を退室してから、塾長にお願いして施設前の芝生で凱旋塾空手のミニ講習会を開催。スポーツ化する以前の本来の空手技術の一端を披露頂き、我々にとっても有意義な稽古会となりました。

稽古終了後は会場をファミレスに移し、武術談義は続くのでした。


【今日の一枚】
 稽古後に撮影しました。沙人塾長、空手着で隠れて居ますが、私(前列右側)より太い腕をお持ちです。この人に傍若無人な振る舞いをしてしまった職長さんがいらしたとか。職長さん、お前、男だ!(笑)