我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

研ぎの会??

脚の怪我ですが、一進一退を繰り返しながら、だんだんと快方に向かいはじめました。とは言え、まだ遠慮なく稽古できる状態とは行きません。

昨日は朝稽古をじっくりと行い、その後接骨院で診ていただく。内転筋・腓腹筋腸腰筋などに疲労がまだ見られるとのこと。それが膝に響くそうな。軟部組織がダメになっているわけでは無いので、稽古量を調整しつつコンディショニングを入れて稽古して行くことを指示される。

夕刻に少年部の指導を終えると、怪我の養生と友人との先約があるので、柴又の本部道場を後にする。はやく高木先生の稽古で力いっぱい動きたいですが、今は我慢の時。

軽いウォーキングで少し時間を潰し、指定の場所に。稽古帰りの沙人師範、大嶋宗家、友人の畠山氏と会食。色々と稽古の話を伺う。時々、立ち上がって組手の場面を再現。私も立ち上がる。

怪我のことがあるし店内なので、シミュレーションだけ。私の怪我が良くなったら、一度稽古をお願いしに伺います。

皆、武のバックボーンが違います。そこに居る誰もが、自分の“表芸”の世界では自分自身の稽古を追求するとともに、指導的な立場でもあります。会って実演を交えて話をするだけで、凄く贅沢な稽古になります。

太気拳について聞かれたことについては、当然、分かる範囲でお答えしています。べらべらと知識を開陳しているわけではありませんが、映像も情報も多々出回っている時代です。隠してもしょうがないですから。

誤ったイメージで捉えられるより、むしろ、自分の会得した範囲で「ここはこうです」と明確に申し上げた方が良いでしょう。私も色々と教えて頂いています。目から鱗です。勉強になります。

空手道を代表する大家である金沢弘和先生・東恩納盛男先生・池田奉秀先生のお三方は、お若い頃から交流をはじめられ、「研ぎ(とぎ)の会」という集まりを持たれているとか。

誰が一番強い、とかではなく、交流によってお互い刺激し合って空手道の発展に寄与して行く、という趣旨であると聞いています。

我々もお互いの表芸に誇りを持ちつつ、交流を通して刺激し合い、研ぎ合う関係で居られたら素晴らしいですね。

しかし、アレですよ。凄い濃い集まりです。古伝空手・不二流体術・柔術太気拳、と普通同席しないでしょう。掲示板のオフ会とはわけが違いますよ。

素晴らしい武縁に恥じない自分で居られるよう、叩きあげて行きます!


【追伸】
そのうち我々の集まりにも洒落たネーミングが欲しいですね。沙人塾長!命名してくださいませんか??