我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

マイ左遷ライフ 〜その2

左遷ライフのお話の続編です。

そもそも何で私が左遷されたかというと、営業実績が上がって居なかった&勤務態度がよろしくなかったからだと思います。

直接上司に言われたわけでは無いのですが、入社数年で片道切符を渡されるからにはそれなりの理由というものがあるのでしょう。

当時の上司には良くしてもらったと、感謝をしていますが、若さゆえ、そして未熟さゆえに腰が据わった仕事ぶりでは無かったな、と反省することしきりであります。態度もちょっとアレでしたね。こんなこともありました。

朝一からテンションあがって激高した上司が「テメェ、ぶっ飛ばすぞ!」一言。「どうやって?」と笑顔で切り返す私。で、この人、本当に殴りかかってきたのには少し驚きましたが、軽くダッキングで躱して壁パンチで自爆して頂く。私はというと、脱兎のごとく飛び出し「行ってきま〜す!」と外回りに。

昼間に何食わぬ顔で帰ると別の課のマネージャが「おまえ!○○さん(上司)はあのあと高血圧で倒れて、病院に運んだんだぞ!」と一喝されました。あっちゃ〜。さすがに翌朝は直立不動から直角のお辞儀で「すみませんでした!」と心からお詫び申し上げました。

これは極端な例ですが、ことほど左様にコマッタチャンな私でした。こんな糞ヤロウは片道切符で当然です。私が上司だったなら、その前にボコボコにしていますね。

さて、新天地では覚えることも多く、そしてまだ若かったということもあり先輩社員は勿論、女性社員にも仕事を聞いて回り、一からやり直すつもりで勉強しました。以前の反省も込めて。前の職場と異なり、比較的土日がきちんと休める、ということもリフレッシュにつながったと思います。

渋谷に程近いロケーションであり、そして同年代の社員が多かったのでよく飲みに誘われては終電で帰宅していました。週末には女性とも飲みに行く機会が多くなったのも嬉しかったです。どちらともウーロン茶でのお付き合いですが。

土日は朝のトレーニングが終わると、都内で食べ歩き。時々は女性を伴って、よろしくしていました。東京に来る前は、週末の夜は、喧嘩相手を求めて田舎のディスコやら飲み屋街やらをうろついて居たこともありましたから(いつもではないですよ!)、変われば変わるものです。

変われば変わる、とは言っても、人間そうそう根っこが変わるものではありません。仕事も楽しく、女性とも仲よくして、美味いものを食って・・・というだけでは、エネルギーを持て余してしまうんですね。私という人種は。

合法的に殴り合いがしたいな!」とヒトリゴチテ、またぞろ繁華街で拳をふるい始めて居たときに・・・、あ、これって合法的では無いですね!まぁ、細けぇことは置いておいて、と。

そんな時に、折よく知人がボクシングのチケットを持ってきたのです。弟さんがプロボクシングの日本チャンプで、防衛戦があるのだとか。久しぶりにホールに行くか!とチケットを引受けて、聖地・後楽園ホールに向かいました。

(つづく)