我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

営業妨害??

ときどき、女性を含む知人や友人から護身について聞かれます。いつも「君子危うきに近寄らず」「三十六計逃げるが勝ち」と答えるのだが、皆、不満そうな顔をする。

お前ら、実戦っちゅうもんを舐めているだろ?(笑)まぁ、俺も良い子だからあまり知らないんだけれどね。

お付き合いさせて頂いている武術空手の先生が、ブログで「実戦は道場稽古のように甘くない」という趣旨の記事を書いていた。全く同感。よくぞ、言ってくれました!


“本来の”武術の実技の使用を考えた場合、身体操作云々は一つの要素に過ぎない。戦うと決めたら、瞬時に「斃す(倒すに非ず!)覚悟」を持って即断即決で相手を潰さないと、どえらい目に遭う。

きれい・汚い関係なし。技術以上に機転と肚決め・覚悟が大事。女性の護身術を謳っている道場があるが、どんなもんでしょう?

時々、演武会で女性の護身術演武を見掛けるけれど、基本的にあんなのはウソだね。先生自身が実戦をやったことないの、バレバレじゃん。

女性が護身目的で習いたいのなら、実戦経験のある先生に習いなさい。実戦をやって居ない、ということは、肚決めをしてきていないということ。大事なキモを教えられないということじゃん。

技術のことだけに絞っても、的確なアドバイスできるわけないでしょ?

最近は減ったけれど、時々、実戦○×なんて看板掛けている道場があってサ、見学させていただくとリングファイトやスポーツ格闘技の稽古だったり。あれも笑えるな。

いや、スポーツ格闘技が悪いんじゃないよ。実戦・・・を謳っていながら、“打ち合い”の技術だけを教えて生徒をだますな、ってことですよ。スカッとしてないんだよ。

ボクシングのジムが実戦云々を謳うかい?柔道場はどうですか?謳わなくても、私はボクシングも柔道もリスペクトしています。

ナイフや鉄パイプと喧嘩してみやがれ、このヤロー!・・なぁんて心の中で叫んでいるくせに、帰る時には明るく「ありがとうございました!」とか猫かぶる嫌な自分を見たくはないから、最近は“実戦○×”系道場は見学しない事にしました。

習うなら誰が良いかって?まー私が習っていたりお付き合い頂いている先生方(私とこもね♪)なら間違いないですが、習う人の姿勢次第でもあります。お問合せいただいても、具体名を挙げて良い悪いは言いません。営業妨害になっちゃうからね。