我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

目の付け処

本日は高木先生が大阪に指導に行かれているため、柴又の稽古は私がリードさせて頂きました。腕回し練(ねり)を定歩と走歩で大きくゆっくり行い、その感覚で打拳、仕掛け技を稽古。

単独練習の後は相対稽古。相手を付けて攻防の動きを稽古。これを相手を変えて何度も繰り返していただいた。そして最後は推手を少し行い、這をやって終了。

稽古終了後、D流柔術をされていた方から質問があり、少しお相手をさせていただくことに。質問内容は“間合い”について。人(じん)の説明、それと○○の位置(←企業秘密!)について実演で。

一応私はこれでも自称・理論派でして、理路整然たる説明を試みましたが、・・・30秒ほどで断念してアクションでお答えすることに。言っておきますが、私の中では理路整然なんです!言葉にして居るとめんどくなっちゃうだけなんです!!

分かりづらかったら、ごめんなさいね〜。

私の説明で分かって頂けたか否か、少し不安を残しながら道場を後にする。先輩だけど後輩のYちゃんと帰路に就く。

彼とは以前、他の道場で一緒だった。その先生の稽古ぶりの話になったのだが、当時の師範は、ささっと技を見せ、説明を少ししたら「はい、やってね♪」の世界。Yちゃんは試行錯誤を繰り返し、師範のビデオを購入して何度もスロー再生で見直して、やっと少し手掛かりをつかめたのだとか。

「でも、あの時期があったから太気拳をやっても、同じ姿勢で取り組めたのでしょうね。長い目で見たら、それがすごく良かったですよ〜。学ぶ姿勢を教えて頂きました

さすがYちゃん!目の付け処がちがうよな。目の付け処さえ間違わなければ、半分は出来たようなものでしょうね。後は当人の努力と才能ですね。

努力もしないし才能も無い人は・・・知るか!!