我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

かなわないこと


明日はいよいよ大阪支部の指導、ということでお邪魔させて頂きます。まだ、稽古の内容は決めていません。たぶん、決まるのは明日の夕方近くになってからでしょう。

キャリアや体力にかなり個人差があることが予想されるので、最大公約数の稽古は難しいでしょうが、その時になって一番私がお伝えしたい内容で行こうと思います。よろしくお願いします。

本日はお休みを頂いています。昼過ぎに出発して、東京の実家に立ち寄り親父を見舞って来ます。実家の和室で家宝の日本刀を抜いて精神統一し、気合いをこめて行きます。

・・・あ!別に“出入り”をするわけではないですよ。最近は怪我で稽古と気持ちを抑え気味にしていましたので、大阪の皆さんの熱意に応えられるように、心構えを作る、っつうことです。

親父が元気なら、ここではちょっと、というか絶対に書けないホニャララな話を聞いたり、剣や体術の稽古をつけてもらうのも一興ですが、今となってはかなわないことです。

もっとも、元気なころは仲が悪かったのですが・・・。

私が本格的に武術に取り組むようになったのは中学2年の後半あたりからだと記憶しています。でも、それ以前、子供の頃、親父に何気なくやらされた相撲や逆手や身体の練りなどが、下地を作ってくれたのかな、と思います。

本格的な技の稽古は、身体が出来てからで良い、というのが口癖でした。そのころ稽古した技法の具体的な手順はだいぶ忘れてしまいましたが、感覚や神経のようなものを養成していたのだろうと、今にして思っています。

今なら稽古相手を務められると思うのですが、ま、こればっかりはしゃあないですね。私の周囲の皆様と稽古を愉しむことが、せめてもの“はなむけ”でしょう。

さて、大阪の皆様、明日はよろしくです!