我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

インスパイアされました!

推手の稽古



土曜の素晴らしき出会いのあと、新宿のカプセルホテルに宿泊したのですが、高揚感の余りほとんど寝付けませんでした。この日の睡眠時間は実質1時間半くらいでしょうか。

ちなみに大嶋宗家に連れて行っていただいたサウナは、カプセルが無いので宿泊を断念しました。昔、何度かサウナのベッドでホモのおじさんに迫られた私は、宿泊は仕切りがある所、と決めているのです(ちなみにおじさんたちには、一撃喰らわせて退散頂いたことは言うまでもありません)。

そんなわけで、翌日の小山支部での稽古会は肉体的には結構つらいものがありました。もっとも、身体的にはきつくとも精神が高揚しているので、稽古のテンションはいつも以上でしたが。

内容的には、普段の立禅・這・練の単独基礎練習に続き、位置取りに重点を置いた攻防の相対練習を多めに行い、最後は推手で終了しました。痛めた膝が悪くならないように気遣いながらも、技術面で密度の濃い2時間半の稽古となりました。

そうそう、今回の稽古では、前日に沙人さんと確かめた「空手本来の受け」のコンセプトを少しやりました。実はコレ、大学生のころ師範に出された宿題の回答を求めて平安○段と△段を繰り返し稽古して達した答えです。宿題を下さった先生、にっこりと笑って「よし!」と一言。

太気拳に移ってからもほぼ同じ動きを、高木先生に示教されて思わずニヤリとしたという、私の思い出の一品なのであります。色々な要素を含んでいて、身体操作を練るのに最適なので、小山支部お家芸にしようかな、と。

自分の方向性が正しかったことを再認識したのもさることながら、出会いに刺激されて気合が入り、稽古がどんどんと内容豊かなものになって来そうな予感です。

ずっと昔、甲野善紀さんという方がたしか『人との出会いが武術を拓く』という題で本を出されていました。たしかにその通りであると、実感しています。まぁ、“武術”を“美術”と読み替えても“音楽”と読み替えても通用すると思いますが。

お二人との出会いにインスパイアされた自分に、期待感いっぱいです。

神様、ありがとう!