想像力
武の上達には想像力が欠かせない。
それも現実感や精神の高揚を伴うものであれば、なお良い。武は戦いを見据えて練るモノゆえ相手があり、したがって想像・意念だけで武が成り立つわけでは、もちろん、ない。体験・体感して試行錯誤を通しての体現が必須です。
だが、戦いで生じ得るすべての局面を体験することは不可能と言ってよい。例えば、再起不能になりかねない大けがを「体験してみよ」というのは、ちょっと無理がありますね。回復するまでかなりの期間を棒に振ることになりますから。だからと言って鎧兜みたいに全身を防具で固めると、攻撃に対する神経が鈍くなりますね。
私の稽古会は40歳以降の方が多いので、簡単なサポーターを着用して「打ち抜き・振り抜き無し」で組手を行っています。鉄面・マスクは今のところ採用していません。
繰り返し稽古するためには最低限の安全性の確保が必要ですし、さりとて真剣さや緊張感をなくすわけには行きません。つまるところ、どのように武術を捉えて組手を行うか、という前提の理解を徹底し、体感に基づく想像力が必須だと感じています。
18日(日)は定例稽古会終了後、昼休みをはさんで組手稽古会を行います。自分を引き上げて下さる稽古相手に敬意と感謝を以て接し、かつ稽古としては真剣に行いたいと考えております。どうぞ宜しくお願い致します。
太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法(太気拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市・栃木市・宇都宮市・上三川町。詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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<太気拳とは>
中国拳法の流れを汲む武術。創始者・澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。