我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

逆手

本日は午後から小山で仕事でしたので、朝は犬達と散歩して3時間ほどじっくり稽古できました♪

夕方から東京へ移動して高田馬場で塾長の指導を賜りました。最近は月一程度ですが、ここで宿題を頂いて稽古したことを次回また試す、というスタンスです。


さて、稽古のテーマは「逆手」。ちょうど、ご交誼頂いている武術の先生方と“護身”というテーマで意見を交換したばっかりで、私にとってはいわば“旬のネタ”であります。

二人組みであらゆる状況を題材にして稽古しました。

先生を掴ませていただいたり、また、掴んでいただいたりしました。レベルの違いを感じさせられました。

なんと言っても、澤井先生直伝ですからね、高木先生の逆手は・・・。いちおう私もこんな腕をしていますが、高木先生に掴まれたら「キャン!」ですわ。

澤井先生はそもそも、大成拳以前に柔や剣を修めた武術家であり、逆手は得意中の得意であったとは、『拳聖』にて佐藤嘉道先生が語っておられるところです。


いわゆる護身において徒手の攻防を行う場合、非常に近い間合いであることが多く、組手のように間合いをとり「ヨーイ、ドン!」で始まったりしない。

そんななかでも必要以上に怪我をさせるとあとあと面倒になるケースも多いので、武術を稽古する以上は、逆手・捕り手・抑え技は不可欠です。


格闘技用語の「打撃系」「組技系」という分類は、武術には似つかわしくない用語です。我々はあらゆる局面で状況をコントロール出来ないと。

私自身は太気拳入門前に逆手は稽古しましたし、今も折に触れて支部の稽古で行います。

太気拳の稽古体系を忠実にトレースすれば、逆手を遣うための身体は出来ます。あとはそこに方法論を乗せれば、大概の相手には掛けられるようになります。

地味ですが、大切な稽古です。私ももっともっと稽古研究せねば、と痛感します。


・・・ということで、今週末の小山支部の稽古会も逆手をメインで進めま〜す♪




太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法太気拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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