我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

なめられるな!

またご近所のあの国が世間を騒がせている。

今回のことは一つの象徴的な出来事で、政治力学やらミサイルの迎撃システムの有効性やら、そんなことは所詮は素人の私にはわからないので、ここでは述べない。

重要なことは、日本がなめられているということ。どうせ恫喝されても何も言えないし出来ない、と分かっているからなめたまねをしてくれるわけだ。

肚が据わった指導者が居て、それが受け入れられる土壌があったならば簡単になめられる国にはならないんじゃないだろうか。

一口に「肚を据える」というが、これは単に精神論では無理だ。何らかの人生の修羅場もしくは身体を掛けた修行を経ねば、肚は据わらない。

子供のころからがりがりと勉強だけして国家試験に受かったような官僚や、親の七光りでろくに働きもせず政治家になった馬鹿には、逆立ちしても無理だ。乱暴な言い方だけれど、殴り合いひとつできなさそうな指導者の下では、国民は安心して眠れないよな。

殴り合いの一つも、って言っても、やたら腕力振るうっつぅ意味じゃないから、勘違いなさらないように。やる時はやる、という心身の備えがあれば、不逞の輩は寄り付けない。そういうこと。

せめて武道でも本気でやり込めば、肚が据わる場合もあるのだろうけれど。ただ、中学校で武道を必修化するというが、武道の専門教育を受けたことのない体育教師に習うような武道ではねぇ・・・。

まぁ俺は太気拳の指導に関わる人間の端くれとして、ひとりでも多くの「なめられない人間」を門下から輩出して行きたいなと、そう思っています