我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

生活が稽古

普段は、自身の稽古と稽古会での指導、そして運営に関わる雑務(当ブログ含む)で日々を過ごしています。まだ、指導のコマ数が少ないので、平日ランチに出掛けちゃったり、たっぷりお昼寝しちゃったりするわけで、普通に働いている方々からすると「なめてんのか!」というコメントを頂いてもおかしくないわけです。

そんな日々をFacebook で綴っているわけですが、先般、「普通の人が働いているのに稽古と飯の話ばかりで申し訳ない!」という趣旨で書いたところ、友人から「職業武道家はサラリーマンが働くのと同様、8時間稽古して当たり前」というコメントを頂きました。これ、大沢昇さんに大沢食堂で飯食っているときに言われたことなんですがね。

たしかに、門弟の指導と自身の稽古を合わせたらそれくらいはやらないとですよね!


この友人は古い稽古仲間でなのですが、続くコメントが良かったです。曰く「もっとも、寝るのも食うのも稽古だけどね」


彼が言いたかったのはたぶん、生活すべてを稽古にする、ということだと思います。もちろん、身体を掛けた稽古を十分していることが前提であるのは言うまでもありません。

私も45歳になりましたので、心肺機能や筋肉をいじめる稽古を8時間、毎日続けたら早晩ダウンすることは間違いありません。堅気の方と比べると私の稽古量は多いでしょうが、終わったら茫然自失となるような鍛練は、割合としてはそんなに多くはありません。

昔、太極拳の馮志強先生が60歳を過ぎて7時間稽古をすると伺いました。そのうち、6時間は站椿や気功、套路(型)、それと太気拳でいう“練(ねり)”のような一人でやる運動であったそうです。馮先生の直弟子の方に伺ったのですが、そのような一人稽古で鍛えられた内功は凄まじいものがあったそうです。

そんな馮先生ですが、身体を壊すような無茶な鍛錬については、諌めておられたそうです。そりゃそうです。精神はともかく、肉体に鍛錬の成果が表れるのは休息時によってですから。ある年齢を超えて回復できないような鍛練をやったらダメでしょう。


さて、今日は指導がないのでオリジナルの“心身機能向上トレーニング”を行ってきます。終盤は、“茫然自失となる鍛練”です(笑)。私はまだ叩けるものが体に残っていますから・・・。


太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法太気拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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