我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

後味悪い

御大にクリソツ!?


連日TVにてボクシング観戦です。今日はWBA世界Sフライ級タイトルマッチ。日本人キラーの王者アレクサンデル・ムニョスに、同級7位の元王者川嶋勝重が挑んだ。

なんていうか、う〜ん、川嶋選手、残念でしたね。私はゆっくり夕飯を食っていて3Rからしか観ていないのだけど、4R以降は川嶋選手が取っていたラウンドが多かった気がする。

全体として、川嶋がボディ、そして時折大きなパンチ(左右のフック、オーバーハンドライト)を顔面へ繋いでいた。

左の差し合いは川嶋が有利、いや、差し合いというよりは位置取りと、ディフェンスでムニョスの左を制していた、という印象。打ち合いでは随分と王者を追い詰めていたかに感じた。

もっとも、TV観戦とリングサイドでは印象が異なることはあるだろう。私もホールやドームなど何度か足を運んだことがあるので、それは分かる。でもアレはなぁ・・・。

試合終了後、ガッツさんが「ボクシングはパンチの打ち合いでしょう!」と声を荒げていた。王者ムニョス、肝心のパンチは7R以降、随分と流れてしまっていたもんな。

減量苦と川嶋のボディが効いて、目もうつろ、手が下がり、パンチも押しているだけになる場面が多かった。

通算8度目の世界戦になった川嶋は、戦う前から「負ければ引退」と語っており、リング上で引退発表したそうだ。JBCや大橋会長、WBAに提訴するのかな?

素晴らしい試合だっただけに、この後味の悪さ、何とかならんかねぇ。選手同士は一所懸命やったんだから・・・


P.S. 写真は梅ジュースに使った梅。熱狂的なファンを抱える音楽界の某御大にクリソツ!だと思ったんですけど、マズイっすかね?