我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

ザリアーツカ

毎朝起床後に体操をして太気拳の稽古をする。以前も書いたかもしれないが、朝稽古ではパワーやスピードの稽古はしない。まあ、太気には、パワーやスピードを特に取り出した稽古は、もともとあまり無いのだが。

コレは3年前に佐藤嘉道先生に伺ったのでそうしているのだが、太気拳をやる以前から、朝は軽い稽古というのが日課である。体力が最高にあった20歳前後ですら、合宿以外に朝に猛稽古した記憶は無い。

いや、合宿でも出来るだけ手抜きというか、軽い稽古をしていた。身体が拒否するのである。真面目な小生、これにはチト悩んだ。俺って実は、稽古に向かないのかも・・・。

そんなおり、“ザリアーツカ(ザリアツカ)”という言葉を聞いた。ロシア語で“充電トレーニング”という意味だとか。ソ連(当時)のアスリートは朝起きたら軽い運動で体調を整えることに専念していたそうだ。

神経は正常に動くために、起きてから5〜6時間必要になる、という。目覚めの時間を短縮させるためには、軽いジョギングやストレッチで心身を目覚めさせる事が、有効なんだと。

コレ聞いて、気が楽になった。爾来、目覚めの朝稽古が習慣となっている。もちろん、軽いやつね。

一時間半程度かけて立禅から探手までやると、もう、内側からエネルギーが漲ってくるのが分かる。軽い運動なのに、凄く汗が出る。

探手まで出来ない事もままあるけど、倦まず弛まず、の心だね