我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

走る凶器

実家にて母・妹夫婦を交えての団欒タイムでのこと。

妹夫婦は一昨年、木曽に移り住んだのだが、かの地では大型車を中心とした無謀運転が絶えないのだとか。

そういえば、母も数年前父とドライブしていた際にトラックに目茶目茶に煽られたと話していたし、私も実家に到着する際に同様の目に遭った。義弟はともかく、父や私などはせっかちな方である。煽られる運転などした覚えはない。

当たり前の話だが、自動車による無謀運転は自分だけではなく、常に他人を巻き込む危険性をもはらんでいる。その殺傷力は拳法の比ではない。それを忘れるようなら車のハンドルを握らないことだ。

私も畏敬する武の道の大先達は人格者で知られる方だが、「挑発的な運転するような奴は半殺しにして構わん!俺は絶対に許してやらん!」と断言し、実際に“有形力の行使”に出られたそうだ。

「野蛮な!」と眉をひそめる向きもあろうが、この“走る凶器”をちらつかせた、というのはナイフで脅したどころの話ではないのだ。

この大先達の行動には全く非はない。場合によるが、私でも同様の行動をとる可能性はある。勿論、ギリギリまで我慢はするが、どうしてもやり過ごせない場合、“澤井イズム”に則り徹底してやる(実施例あり)。

特に大型車を運転されるプロドライバーの皆さん、残念ながらこのような不愉快且つ恐ろしい思いをさせられるのは、大型の輸送車両が多いんです。我々一般ドライバーにやさしい運転を、お願いしますぜ。