意識
先日家内と観たあるイベント会場の映像の話。
あるダンサーが踊っているのだが「横が貧しい感じだな」と感じた。
舞台をじかに見た家内も「前の観客だけに意識が行っている、っていう感じなのよね」とのたまう。
家内が教えを受けるボディワークの先生も凄いと言われる芝居の方を観て「いくら凄くても、一方向だけの凄さじゃん」と斬り捨てていたな。
私も武道や格闘技をやる人と会う機会があるが、リングや試合場だけの強さだな、と直感する方も結構いらっしゃいますナ。
空手道などでも型や伝統的鍛錬法を稽古しない会派は、総じてそういう人が多いように思う。
意識が前に居る(想定する)相手だけに行っているのだろう。
相手の攻撃を体で受けて是とする稽古を行う者に至っては何をか況や。前の空間すらがスカスカなんだから。
人の手足を刃物と思え、とおっしゃった空手の先達がおられたが、そのような“意識”で稽古するものとそうでないものの間には、天と地の差が生じるだろう。
さて、今年も12分の1が終わりました。私も真剣な意識を持って稽古に打ち込みます。
おやすみなさい。
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