我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

身体トレーニング

父の見舞いをかねて八王子の実家に帰省していたので、この機を利用して東京である身体トレーニングのGWセミナーに参加。連休中でもあり、武道・格闘技以外の色々な分野の方々も参加されていた。

体の動かし方の本質を探求する、という主旨は太気通ずるものがある。とはいえ、動きの展開のさせ方にかなり高度な柔軟性を要求されるものが含まれ、四苦八苦。

私は体が硬いほうではないのだが、ダンスやらエアロビクスやらを専門でやっている人たちが苦戦するくらいだから、これはしゃあない。

厳しい形をとらせるのだが、結果としてその要求する形が出来るか出来ないかはさほど重要ではない。ともかく、体の隅々まで意識を行き渡らせる事が重要との由。

私見なのだが、厳しい形をとることで、ぎりぎりの状態からミリ単位で体をコントロールすることを、短時間で認識させることが出来るのだと思う。

誰もが取り得る姿勢を用いてゆっくりと練り上げて行く太気拳の練法とは、一見違ったアプローチである。が、素材は同じ人間の体であり、動きの本質に通ずるものと思う。太気とは相性は良いと感じるので、普段の稽古でも取り入れて行くつもりだ