我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

合気系武道学習者さまむけのセミナーを企画しています!

ブログの更新がご無沙汰になってしまっていますね。

先日、例の達人三世の若手合気道師範と総合格闘家のコラボ動画を拝見しましてね、私なりにいろいろと思う処がありました。

私は合気系武道の経験は、時々友人の道場にて出稽古させていただく程度なのですが、個人的には合気は日本人が到達した認識の極みの一つだと思っています。そして一方では、これほど定義があやふやで実力のバロメータがあいまいな武道も少ないかな、と正直感じています。

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で、いろいろと考え人さまともお話ししているうちに、近いうちに合気系武道を稽古される方々を主たる対象とするセミナーを、首都圏で行おうという!と流れになってきています。会場や日取り、内容など詳細は決まり次第お伝えして参りますが、まずは「やる!」という意志を表明しておこうと思います。

どうせなら他所ではなかなかできない内容を、打ち出していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

  太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(直伝講習会)詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/

太氣拳DVD教材について(カート機能):http://taikidaikokudo.cart.fc2.com/

 

太氣拳とは>

 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

お問合せはこちら:http://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/

 

10/18(日)開催 基盤力を練り上げる~太氣拳講習会 IN 神戸

下記要領にて太氣拳講習会を開催いたします。

1.日時:2020/10/18(日) 9:15~11:45 

  (9:00開場、12:00完全撤収)

  ※なお雨天でない場合、会場横の公園で8:30頃から補講を行います

2.会場:神戸市灘区 六甲道風の家多目的ホール

 風の家について:http://w1.alpha-web.ne.jp/~kazenoie/

3.参加費用:6,000円

今回も"Buy one get one free" 形式を採用致します。つまり、あなたが講習に参加される際、ご新規の参加者さま(初参加の方)をお一人お連れ頂いた場合、お一人分は無料。3名さま(初参加の2名さまをご同道)ならお2人分の参加費で受講出来ます。

参加費はまとめてお振込みください(会場にて割り勘で、は受付けません)。

  ・お申込み後、参加費用振込先をご連絡致します。お振込を以て申込完了となります

   申込フォーム:http://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/

   お振込先:三井住友銀行小山支店 普通口座 4088542  シマムラ ナオタケ

4.講習内容

 初回の参加者さまには資料を配布します

1)立禅で探る心身の基盤力

  ・身体各部の「力」とその調和を探る

  ・立禅の実践~力強い「動」のための「相対的静」を体認する

  ・力の回路を認識し、強化する(求力~勁力を得るための腰腹・下肢の覚醒)

 2)動功&対練・・・基盤力の運用を学ぶ 

  ・練(ねり)~臨機応変の身体を練る

  ・木刀を用いた練功

  ・身手歩の一致の練功

 題材は毎回同じですが、参加者さまの経験・練度・ニーズによって切り口を変えます。

 ※10月のテーマ:太氣拳的連環打法(9月の続編)

 7月まで行っていた続飯付けからの展開で、安全に接近戦に持ち込むための、位取り・手法・手形、接近してからの封殺法、ならびに足腰体幹の力を打拳に伝えて強力な打撃を加える方法を学びます。また、木刀を用いた当館オリジナルの練功法をお伝えします

5.講師:島村尚武(太氣至誠拳法練士五段)

6.こんな方におススメです

  ・年齢や体力が理由で現役続行を迷っている方

  ・組手で思うように身体が動かないとお悩みの方

  ・武道や格闘技に取り組んでいて上達に壁を感じる方

  ・生涯現役で武道に取り組みたい方

7.おススメ出来ない方

  ・現状維持が好きな人

  ・被害者意識や依存心が強い人

  ・いわゆる「物見遊山気分」が強い人

8.お持ちいただくモノ

  運動しやすい服装、マスク、筆記用具、飲料水、タオル、木刀

  (木刀は各位にてご用意ください)

9.その他

  1)録音および動画の撮影は禁止といたします

  2)会場にてDVD教材の販売を致します

   ・販売するアイテムは下記3本です(すべて当日手渡し価格¥6,000)

    『一人稽古立禅編 Ver.2』・・・立禅を武の栄養とするべく徹底解説した教材

     立禅編ダイジェスト動画:https://youtu.be/yxorCrKF8e4

    『太氣拳早わかり 一人稽古演習編』・・・中級クラスまでの技法を解説した教材

   ・会場販売は消費税分が割引。また送料・振込代がかからないため、お得です

  3)レジュメを配布し、理論的な説明を行いながら進めます。筆記用具持参下さい

  4)終了後、近隣で懇親会を行います(希望者。実費精算)

 時節柄、しばらくは組手的な稽古を自粛したいと思いますが、単操(単独動作)主体にて自分の心身にきっちり向き合い、少しずつ相対練習につなげて行きたいと考えております。

 武術として格技を追究する場合、

 ・相手の攻撃方法

 ・人数・武器の有無、そして

 ・禁じ手などが定まっていない

という前提があり、それゆえ「勝つことより負けない事」を主眼に据えて稽古する必要があります。

 すなわち相手の動きに対応し瞬時に的確な位置取りと、攻撃の無効化を行うことが求められます。そのためには、立ち方・体構えに「その為の構造」が内在することが最低条件となります。

 そのような心身の備えがあってこそ、鉄壁の防禦を体現し安全かつ確実に危険からの離脱、または必要に応じて相手を制することが可能となります。

 そのための具体的な技法として「歩法・身法・前捌き」があり、これらを体得する基礎として「立禅・這・練」などの基礎練功があります。

 太氣拳練功は、呼吸や意識の発動に伴う内部運動を主体とするため、外見上の動きからは分かりにくい部分があります。

 しかしそれは特殊技能ではなく、的確な指導と取り組みへの意志さえあれば「だれもが後天的に運動神経を開発できる」方法論です。現在取り組まれている種目を問わず、あなたの身心に進化と深化をもたらします。

 この講習会では、静から動にいたる太氣拳の稽古の概要を、理と実技を通して明快にお伝え致します。

  太氣拳尚武館

  島村尚武拝

 

  太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部)詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/

太氣拳DVD教材について(カート機能):http://taikidaikokudo.cart.fc2.com/

 

太氣拳とは>

 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

お問合せはこちら:http://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/

健康法講座始まりました

10月3日(土)より壬生町生涯学習館にて、「こころと身体をつなぐ簡単健康法」講座が始まり、その講師を拝命しました。12月末までの6回講座です。

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站樁功(立禅)の超基礎と、なによりも気持ちよく立てるためのボディワークをやります。

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参加者さんは6〜70歳代の方々なので、座学も入れて休みながらやっています。 

<実習の主な内容>

・ストレッチしないで柔軟性アップ

・相撲体操・・・腰割

・足関節の手入れ

・呼吸をしやすくする体操

・腕の脱力(二人組で)

・立禅(站樁功)の超基礎

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心身の扱い方については、太氣拳の稽古会でも言わないポイントをもお伝えした(特に取り出して言わないだけですけどね)。

 上記の講座は壬生町在住・在勤の方しか参加できません。

養生法・健康法については、拙宅の「練武の間」をつかって個人・少人数にお伝えして行きたい、と考えています。お気軽にお問合せ下さい

問い合わせフォーム: http://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/

 

  太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部)詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/

太氣拳DVD教材について(カート機能):http://taikidaikokudo.cart.fc2.com/

 

太氣拳とは>

 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

お問合せはこちら:http://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/

 

9/27(日)開催 基盤力を練り上げる~太氣拳講習会 IN 神戸

下記要領にて太氣拳講習会を行います。

 

1.日時:2020/09/27(日) 9:15~11:45 

  (9:00開場、12:00完全撤収)

2.会場:神戸市灘区 六甲道風の家多目的ホール

 風の家について:http://w1.alpha-web.ne.jp/~kazenoie/

3.参加費用:6,000円

今回も"Buy one get one free" 形式を採用致します。つまり、あなたが講習に参加される際、ご新規の参加者さま(初参加の方)をお一人お連れ頂いた場合、お一人分は無料。3名さま(初参加の2名さまをご同道)ならお2人分の参加費で受講出来ます。

参加費はまとめてお振込みください(会場にて割り勘で、は受付けません)。

  ・お申込み後、参加費用振込先をご連絡致します。お振込を以て申込完了となります

   申込フォーム:http://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/

   お振込先:三井住友銀行小山支店 普通口座 4088542  シマムラ ナオタケ

4.講習内容

 初回の参加者さまには資料を配布します

1)立禅で探る心身の基盤力

  ・身体各部の「力」とその調和を探る

  ・立禅の実践~力強い「動」のための「相対的静」を体認する

  ・力の回路を認識し、強化する(求力~勁力を得るための腰腹・下肢の覚醒)

 2)動功&対練・・・基盤力の運用を学ぶ 

  ・練(ねり)~臨機応変の身体を練る

  ・木刀を用いた練功

  ・身手歩の一致の練功

 題材は毎回同じですが、参加者さまの経験・練度・ニーズによって切り口を変えます。

 ※9月のテーマ:太氣拳的連環打法

 前回まで行っていた続飯付けからの展開で、安全に接近戦に持ち込むための、位取り・手法・手形、接近してからの封殺法、ならびに足腰体幹の力を打拳に伝えて強力な打撃を加える方法を学びます

 

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  木刀を用いた当館オリジナルの練功法をお伝えします

5.講師:島村尚武(太氣至誠拳法練士五段)

6.こんな方におススメです

  ・年齢や体力が理由で現役続行を迷っている方

  ・組手で思うように身体が動かないとお悩みの方

  ・武道や格闘技に取り組んでいて上達に壁を感じる方

  ・生涯現役で武道に取り組みたい方

7.おススメ出来ない方

  ・現状維持が好きな人

  ・被害者意識や依存心が強い人

  ・いわゆる「物見遊山気分」が強い人

8.お持ちいただくモノ

  運動しやすい服装、マスク、筆記用具、飲料水、タオル、木刀

  (木刀は各位にてご用意ください)

9.その他

  1)録音および動画の撮影は禁止といたします

  2)会場にてDVD教材の販売を致します

   ・販売するアイテムは下記3本です(すべて当日手渡し価格¥6,000)

    『一人稽古立禅編 Ver.2』・・・立禅を武の栄養とするべく徹底解説した教材

     立禅編ダイジェスト動画:https://youtu.be/yxorCrKF8e4

    『太氣拳早わかり 一人稽古演習編』・・・中級クラスまでの技法を解説した教材

   ・会場販売は消費税分が割引。また送料・振込代がかからないため、お得です

  3)レジュメを配布し、理論的な説明を行いながら進めます。筆記用具持参下さい

  4)終了後、近隣で懇親会を行います(希望者。実費精算)

 時節柄、しばらくは組手的な稽古を自粛したいと思いますが、単操(単独動作)主体にて自分の心身にきっちり向き合い、少しずつ相対練習につなげて行きたいと考えております。

 武術として格技を追究する場合、

 ・相手の攻撃方法

 ・人数・武器の有無、そして

 ・禁じ手などが定まっていない

という前提があり、それゆえ「勝つことより負けない事」を主眼に据えて稽古する必要があります。

 すなわち相手の動きに対応し瞬時に的確な位置取りと、攻撃の無効化を行うことが求められます。そのためには、立ち方・体構えに「その為の構造」が内在することが最低条件となります。

 そのような心身の備えがあってこそ、鉄壁の防禦を体現し安全かつ確実に危険からの離脱、または必要に応じて相手を制することが可能となります。

 そのための具体的な技法として「歩法・身法・前捌き」があり、これらを体得する基礎として「立禅・這・練」などの基礎練功があります。

 太氣拳練功は、呼吸や意識の発動に伴う内部運動を主体とするため、外見上の動きからは分かりにくい部分があります。

 しかしそれは特殊技能ではなく、的確な指導と取り組みへの意志さえあれば「だれもが後天的に運動神経を開発できる」方法論です。現在取り組まれている種目を問わず、あなたの身心に進化と深化をもたらします。

 この講習会では、静から動にいたる太氣拳の稽古の概要を、理と実技を通して明快にお伝え致します。

  太氣拳尚武館

  島村尚武拝

 

  太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部)詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/

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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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太氣 meets 合氣 in 赤羽

8/9(日)は夕方から、Facebookでやり取りをさせていただいている小嶋誠先生をおたずねしました。小嶋先生は日本古流柔術氣慎塾という道場を主宰されており、合気柔術の研究・指導に尽力されています。今回、その稽古に参加してご指導を頂きました。

小嶋先生はもともといらした団体で皆伝を受けられたのちに、紆余曲折を経てご自身で独自の視点・観点から合気柔術を修練・研究されています。

独自の視点とは、容赦なく襲い掛かる暴力に直面した際に通用し得る心身の運用と武術技法、ということであると感じました。

詳細は氣慎塾さまのHPをご覧ください:https://garyu9.wixsite.com/mysite

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稽古はいわゆる「抜き手」「手ほどき」と呼ばれる鍛錬系の技法からスタート。動画でも観ておりましたが「張封」と呼ばれる陣の張り方は、太氣拳とも非常に共通性が感じられるものでした。

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なお同じ「抜き手」でも初伝から中伝すすむと同時に処理するべき要素が増え、技を受ける側からすると、いきなり力が入ってくるような感覚であり、これは恐ろしいな、と感じた次第です。

 稽古は小嶋先生と組んで各技法の原理と手順説明・反復練習に次いで、門下生の黒帯の方と組む、という流れで進みました。小嶋先生の素晴らしい技のキレはもちろんのこととして、門下生の方もブレのない心技体を練り上げていらっしゃる感じが伝わって参りました。

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これは、言語で説明出来得るぎりぎりのところまで、明快に伝え、曖昧にしないという姿勢がなしうることだと思います。

 稽古後は、駅の近くでみなさまと夕食をいただき、稽古とともにとても楽しく有意義に時間を過ごさせていただきました。

小嶋先生はじめ一門の皆さまにおかれましては、初心の部外者を暖かく迎えて頂き、感謝の言葉が見つかりません。

 今後とも末永くご交誼いただければ、幸いでございます。

 

  太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部)詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/

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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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勝負一本、出よ。合気武道への出稽古備忘録

合気は引いてはいけない。「勝負一本、出よ」と惣角先生は常々教えられた。

打とうとするところ、変わるところ、構えるところなどの間をとらえる。間で打つ、間に打つ。絶対に受けられない。

しかし単技のスピードが速くなければならないことはもちろんである。

(『合気道の奥義』所収【佐川幸義先生口伝】より)

 

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7/19(日) の太氣拳講習会終了後に、技術アドバイザーを拝命している Shin-Kobe 実戦合気護身武道(以下、神戸道場)の稽古に参加させて頂きました。
神戸道場のFacebookページ:https://www.facebook.com/kobegoshin/

柔軟体操、合気拳法、合気揚げ・下げ、手ほどきの基本と応用、一本捕りによる「先」などを安部主宰の指導の下、稽古しました。

4ヶ月ぶりの合気武道への参加でしたが、ますます本質の掘り下げが進んでいることを実感。

全体を通して感じたことは、

・先を取ること

・前へ出ること

・動作はシンプルかつ立体的に

・スピード

といったポイントを重視した組み立てになっているなぁということ。

合気系武道はさまざまな派があるようですが、神戸道場の安部孝重主宰は、武田惣角先生のお孫さんにあたる現在の宗家直系の技法を中心に、養神館系の合気道技法、そして他の武術・格闘技からの学びを取り入れて護身技を形成しています(この日は太氣拳講習会にも参加されました)。

最近は合気拳法に熱心に取り組んでいると見えて、先・速さ・シンプルさ、は其処から来ているのではないか、と感じた次第。

合気武道の技法・練功はシンプルではあるが人体の構造から出る力を精緻に運用しており、合気揚げなどはその典型例(島村のなんちゃって合気上げ炸裂!の図)

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実際の喧嘩でこのような場面はほとんどないでしょうが、人体の構造が持つ力を末端部に徹す(小手透徹力)稽古として秀逸なものです。

私見ですが、合気揚げによる小手透徹力の養成、合気拳法のシンプルな打突を磨いて、先を取る感性で入れば、身体能力に勝る相手の間を制する可能性があると思います。

合気系武道を母体とすると称する武道?が、対打撃護身技法と称して、前捌き防禦の連続動作を教えている動画を拝見したことがあります。

私はプロのボクサーやキックボクサー、空手師範など含めた打撃系の強者と何度も手を合わせています。

その経験から言うと、上述のような打撃に付き合う技法を「護身技」として教えるのは、噴飯ものとしか言えません。打撃格闘技の練達者の土俵で勝負する行為だからです。

冒頭に挙げた佐川先生の金言「間を打つ、間に打つ」に則った方法でなければ、一般人が身体能力に勝る打撃格闘技経験者を制することは不可能なのです。

神戸道場の稽古は、少なくともその原則に則った進め方を志向されていることと拝察しました。

今回稽古に参加させていただいたお礼代わりに、太氣拳式の「間を打つ、間に打つ」技法をお伝えしておきました。

またお会いして、学ばせていただける日を楽しみにしております(^^)

 

  太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部)詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/

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名人の謦咳

中倉の剣道の大きな特色は、足を自在に使うことだ。それは若い頃、中山先生と、植芝先生の足の踏み方から学んだものが大きいという。 中山先生の歩み足の稽古については前にふれたが、植芝先生も歩み足であった。

(杉崎寛『現代武道家物語』所収、中倉清より)

私が大学生だった頃、母校の中央大学では剣道部師範に、昭和の武蔵・中倉清先生が君臨しておられた。 たしか私が入学した翌年に、母校は全日本学生剣道優勝大会を制したくらい強く、その学生たちを監督・津村耕作氏が鍛えていた。

津村監督ご自身が八段になる前後のころで、心技体の充実ぶりが傍目にも伝わって来た。 空手部の私は直接シゴかれたわけではないのだが、恐ろしい人もいるもんだなぁ、なんて思っていたら津村監督がまったく敵わないとい達人がいらっしゃるという。しかも、すでに七十歳代半ばであると。 それが剣豪・中倉清先生だった。

中倉清先生の稽古の様子など:https://www.youtube.com/watch?v=J5uscU2jS1w

当時はインターネットなどない。すぐに検索などすることは叶わなかったのだが、それでも色々と調べてみたら、どえらい人なのだとわかった。思えば当時はまだ古流剣術と剣道を併修される師範もいらっしゃる時代で、遡ると、中倉先生の師匠である中山博道先生は、神道無念流の遣い手。 合気道開祖の植芝盛平先生から、中山博道先生に依頼があり一時期植芝先生の養子になっておられたのが、中倉先生だったと。

中倉先生とお手合わせされた先生のお話もご本人から直接伺ったことが、ある。 その師範が得意とされた北辰一刀流仕込みの突きも、中倉先生にはまったくで通じず、歩み足からの体を開いての横面を面白いように決められたそうな。

なお、その先生によれば中倉師範のお弟子さんで同じ技を使う先生がいたのだが、その方は歩み足で遣う際に兆しがあり、起こりを捉えて突きで迎撃できた、と。 この話を聞いて閃めくことがあったのだが、殴り合いの中である程度体現できるようになったのは、後年、太氣拳を学ぶようになってから。

昭和の時代には、まだ名人達人の謦咳に触れることが出来た。良き時代だったと思う。 良き時代に生きた経験を、少しずつでも今の世の中に還元して行きたいものです。

 

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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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