我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

武道的身体

8/16の記事で『今後の展開について』というテーマで島村の“武活動”について書きましたが、拳法とともに、私が武道追求の過程で得てきたモノをも積極的にお伝えしていきたいと考えています。

自分の活動の主眼はあくまでも武道、太気拳そのものですが、学びの過程で得た“心身の使い方”についての指導も行っていくつもりです。これは少年時代から武を学んだことをまとめた(というかまだ日々進化していますが)エキスです。


もうすでに、ある競技の選手に対して指導を行っています。私はその競技については表面的にしか知識がありませんが、バランスのとれた身体能力の養成についてお伝えして行くつもりです。


なぜそのようなことが可能なのかと言うと、自分が「武道的身体」を養成し、その維持・進化に注力しているからです。武道をまともに上達しようとすれば、まともな「人間体」を素材とした「武道的身体」が必要となります。一見当たり前のようなこのことが、武道修行者を含めて、大部分の方がご存じない。


特に一種目のスポーツに注力してきた方には、その運動には素晴らしい身体能力を発揮しても、人間体としてバランスを欠いているパターンが相当に多く散見されます。また、スポーツと書きましたが、武道でも競技を中心として構成される種目の中には、同様の問題を抱えるものが少なくありません。

そして、伝統武術を学ぶ方にしても、そのような意識で武道的身体を練り上げていない方も結構いますよね。それほどの年齢でもないのに、身体がスカスカな稽古人をずいぶんと見てきました。

虚弱でも技があれば大丈夫?そんなこと、絶対にあり得ません。細身だろうが肉厚だろうが構いませんが、まともに戦うためには武道的身体が必要です。武道的身体は年単位で意識的な訓練を積んで出来上がるものです。


私自身はスポーツトレーナーや理学療法士ではありませんから、「○○筋の働きが・・・」という講義をするつもりはありません。自分は良い師匠に就き、学んだことをしつこく実行しただけです。それをニーズが合えばお伝えする、というだけです。


まだまだ私自身が修行中・進化中です。来年の今頃は、もっともっと心身が進化・深化しています。ですが、今の方法論は大筋を外してはいないという確信の持てるものだと感じています。どのように発信していくかを含めて、日々精進ですね。


明日明後日も某所で学びの時間を堪能して参ります(定例稽古会はお休みです)。



太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法太気拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
太気拳講習・合宿・DVD教材のお申込みはコチラ(カート機能):http://taikishimamura.cart.fc2.com/


太気拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太気拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

☆お問合せはこちらhttp://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/