太気拳の身法
日曜日の定例稽古会では、太気拳の身法の掘り下げをじっくり行った。
それらを突き蹴りに如何につなげるか。さらには組討のシチュエーションでも使いこなさねばならない。
それならぶっちゃけ柔道とキックやれば良いじゃないか?・・・と云うのも正論ですが、さらに進めて得物とか考慮した全局面を想定したら、太気拳の身法で同じ原理で全てをやりたいのです。
太気拳は武術ですから鍛練のための準備運動はしますが、戦うために準備運動は出来ない。ストレッチしなきゃ繰り出せない突き蹴りでは仕方が無いのです。
特に蹴り。蹴りはストレッチしないと出せないと思っているならば、アナタの蹴りはアナタを護ってくれないよ。
ではどんな蹴りなら良いのか?回答はひとつではないかも知れませんが、ヒントを書いておくと、キーは“這い”の身法です。
筋伸ばしの柔軟性ではなく、動きの柔軟性が大事。
私自身は「全局面対応体術」としての太気拳を一通り遣えると思っているが、コレを更に深めるとともに、弟子にはもっと効率良く伝えたい。
そのための稽古方法なども、どんどん工夫しないと。
競い合いではなく、動きと発想の柔軟性で場を制するのが武術。その急所をどう伝えるか。
相手と競い合わず、さりとて逃げず、違う視点で事に当たり身を全うする(それを身に付ける稽古の過程では正面から競い合う局面も存在するのだが・・・)。
武術は、太気拳は本当に奥が深く、やっていて興味が尽きませんな♪
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