我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

理想

日曜稽古は、有段者だけだったので掘り下げた内容で行った。

意識の持ち方、打法を色々な角度から検証・鍛錬。後半は武術的な歩法・蹴法の組み合わせ。そして推手と3時間半たっぷり稽古しました。

10代から十数年は時々“路上教習”に励んだし、太気拳を始めてからも、道場の組手以外でも多少は“お手合わせ”をさせて頂いている。

その経験から言うと、戦いを思うように運ぶのはなかなか難しい。

素手の戦いに限定しても色々な対応が求められるし、ましてや咄嗟の場合の護身となると多少の得物の心得は必須だな。

得物の稽古は当分先としても、総合的な護身を考えた場合、対武器の観点からは歩法・蹴法は知っておいたほうが良い。

今日やった蹴りは、ヨーイ・ドンの組手においてというより、瞬間的に先制の一撃を加えるのに適した武術的な技法です。

とっくに検証済みの技法を、太気拳の観点から改良を加えてあるので効果は保証する。しっかり稽古してばっちり身についたら、の話だけれど(笑)。

ま、相手が居ることだから“絶対”ってのは無いやね。お互いが本気になったら、どうなるか分からんものです。


本当は稽古で心身を練って怯まない自分を作った結果、争いから遠ざかる、というのが理想だな。