我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

7/19(日)開催、太氣拳神戸講習会備忘録

7/19(日)は神戸市灘区にて、太氣拳講習会。

会場横の公園で2時間弱一人稽古してから、会場入り。

4ヶ月ぶりの神戸講習会ですが、皆さまにおかれましてはお見限りではなく暖かく迎えてくださり、本当に感謝です(^^)

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リピーターの方々にご参加頂いたので、少しマニアックな掘り下げをさせていただきました。

前半は「大地と張り合って立つ」ということに徹底してこだわっての掘り下げと検証。

後半は中心を割り込むための「半拳の差し」「太氣拳的鷹捉」による感覚養成、並びに木剣を用いての打拳感覚の養成などを、質疑応答交えながらお伝えしました。 

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<内容>

  • 立禅による「上下の力」「前後の力」の体現と検証
  • 半拳の差し
  • 太氣拳的鷹捉
  • 間で打つ、間に打つ~半拳による‟水切りの打ち“
  • 木剣を用いた練功

 ~立禅~

外形上の「動き」が強力、正確に、かつ迅速に発動するためには、動きが始まる前の基盤整備が十分に整っていなければなりません。ここを無視した瞬間に、運動能力・体格・年齢の壁を超えることは不可能になります。

なんとなれば、通常の人間の動きは惰力で動く仕組みになっているからです。意拳創始者・王薌斎老師の金言「拳とは力を奮い起こすことである」とは、惰力を用いた動きではなく「勁」による準備時間がすくない強力な力の発動・吸収・再生産である、と私は考え、実践しております。そのいわば「急処」の部分を理解して頂かないと、武の入り口にすら立てない、と考えております。

 

~半拳の差し、鷹捉~

対手に触れる最前線である「手」を媒介にして身体の力を伝え、構えや攻撃を割り込んで「続飯付け」するための身体運用をお伝えしました。

 

~半拳による‟水切りの打ち“~

安全な間から対手の「かげを動かす」(五輪書)ことで間と呼吸を制する技法。石を水面に投げる「水切り」のように、連続した打ち込みを可能にする身体運用(島村命名)。

 ~木剣の練功

半拳を用いた技法を支える「身体内の基準」をつくり練り上げる稽古。日本剣術の技法より援用。

 かなり効果的な切り口の稽古法をお伝え出来たのではないか、と自画自賛しています。

 夕方から技術アドバイザーを拝命しているShin-Kobe 実戦合気護身武道 の稽古に参加(こちらも別途備忘録書きます)。

 晩ごはんは、まつのやさんで、美味しいトンカツをいただきました。

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今回も充実した神戸滞在でした!

 

  太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部)詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/

太氣拳DVD教材について(カート機能):http://taikidaikokudo.cart.fc2.com/

 

太氣拳とは>

 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

お問合せはこちら:http://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/