我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

欧州のサムライ

ヨーロッパにおける太気拳の活動を統括されるカレンバッハ師範が来日された。

上野で高木塾長とともに簡単な食事会を行い、道場までの道すがら、色々なお話を伺う。

カレンバッハ師範の武術への情熱とその卓越した実力は言うに及ばず、知識・見識も相当なものでした。

また、後進の育成についても情熱を注いでおられ、奥入=黒帯への推挙ひとつ取っても、非常に厳しい目で審査されていることがひしひしと伝わってきました。

道場に着いてからは少年部への空手指導、太気拳の講習会、懇親会と、若々しく精力的に振舞う師範のエネルギーを頂戴しました。

そんな師範も67歳。今回の来日目的は太気拳の将来について話し合いたい、ということだそうな。

この言葉、重たいですよ。

太気拳の次世代たる我々、その言葉を受け止められるだけの力量があるのでしょうか?

受け止められる存在たらんとする“覚悟”“肚”を決めて、また明日から稽古ですね。

俺たちがビシッとしないと、武士道は欧州のサムライたちに持って行かれてしまうぜ!