我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

カレンバッチ先生祭り

柴又道場にて記念撮影。


行って来ました、カレンバッチ先生祭り。先般よりお伝えしていた通り、極真空手太気拳で伝説の人物となっているJ・H・カレンバッチ師範をお迎えしての特別稽古が、東京本部(葛飾区柴又)にて行われた。

詳細は、至誠塾公式HPで書かせていただきますので、割愛いたします。

前日に柴又本部での高木先生のご指導にも出席したので、前日より一家で東京に一泊して、土・日通じてまさに太気拳漬けの週末とさせて頂きました。

草創期の極真会館で、一世を風靡したカレンバッチ師範が、澤井先生の実力に感服して師事してから40年。倦まず弛まず練り上げられた拳は、先生のご人格も相俟って、一種独特の風格を漂わせていました。

格闘家として最高の心技体を誇ったカレンバッチ師範は、澤井先生に出会い「君は強過ぎる」と言われ、澤井先生に逆手(捕り手)で抑えられ、さらに組手でも完封されて弟子入りとなったとか。

“強過ぎる”カレンバッチ師範が、澤井先生の世界を知るべく40年に亘る修行を積まれ、当時の澤井先生と同年配となった今、強さだけではない豊かな心の世界を追求されている、ということがひしひしと伝わってきました。

我々も武道家の端くれとして、かくありたいものであると、自然に頭の下がる思いがしました。小山支部の塾生二人も存分に楽しんで頂けた様でなにより。

今回の来日は三年前の訪問とは異なり、ご家族を伴っての日本観光が主目的であり、そのスケジュールの中で、我らが至誠塾を皮切りに、佐藤嘉道先生並びに岩間統正先生の道場にお立ち寄りになるとのこと。

カレンバッチ先生、ありがとうございました。良い旅であることをお祈り申上げます