我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

上級者

朝稽古の後平塚を出発し、しばし寛いでから池袋へ。カレンバッハ先生をお迎えしての太気拳全体での食事会に参加。

全国的にメジャーとは言い難い太気拳、同門とは言え、他団体の方とは言葉を交わすことがほとんどありませんから、いい機会です。

佐藤嘉道先生、岩間先生、そして山田先生のお弟子さん方と、少しばかりですが言葉を交わしました。その詳細は割愛しますが、有難い時間でした。

この宴席の主賓であるカレンバッハ師範が、先週の稽古および今回の宴席で繰り返し強調されていたことは、「強くなることは大事だが、もっと大事なことは、戦うべきか引くべきかの判断、そして、自分をコントロールすることである」ということでした。

もちろん、安易な精神主義に偏らないように、武的な能力は磨き続けることを強調されていたことも付け加えておきます。ちなみに師範の道場における上級者とは奥入以上を指すそうですが、その基準をお聞きしたところ、以下のような回答が返って来ました。

 1.門下で5年以上の稽古歴があり、
 2.カレンバッハ師範および門下の練士が認める実力を有し、
 3.人間性がすぐれたるもの

なかなか厳しい基準ですね。もっとも、当たり前と言えアタリマエか。なにしろ。“上級者”ですからね。。。