我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

懸り稽古

今回の稽古会より、米国より帰国したての盟友H君(2009/9/21 の日誌参照)が参戦。彼も今月より小山市民となったので、弊支部の稽古に参加してくれうこととなりました。彼も私と同い年で太気拳は目録です。

東京本部に所属しつつ、小山支部塾生の兄貴分として稽古に参加してくれます。

さて稽古ですが、単独練習は、立禅・揺・練、直突きの稽古。組稽古はミット打ちに重点を置いて、最後はガチンコ推手と練りの推手で締め。気温が上がるまでは原則組手を行わず、当面はこのパターンで行きます。

ミット打ちは、剣道の基本打ち込みや切り返し、懸り稽古のやり方を参考にして、結構しつこく行っていくつもりです。地稽古=自由組手も大事だとは思いますが、良い組手稽古を行うには、進退自由な身体を作ることが大前提だと考えています。

私自身、剣道では(周囲と比べて)圧倒的に基本打ち込みと懸り稽古の量が少ないので、相手の“出”が分かっても、身体が十分に変化しないもどかしさがあります。

最近では、弊支部の塾生も、懸り稽古方式のミット打ちでもスタミナが持つようになって来ています。ただ、欲を言えばもう少し呼吸力を練り上げていただきたいと感じます。息は上がっても良いですが、簡単には息切れしないように稽古の工夫が必要ですね。これは、コツなどという都合の良いものはなく、身体で知るしかないです。

全体的に見れば、打ち込む時の歩幅や位置取りなど、目に見えて良くなっています。春まではこの調子で身体を練り上げていきたいですね。きちんと練り上がれば、組手で実感すると思います。

稽古後は皆で昼食に。いろいろと話がはずみ、楽しゅうございました♪