日馬富士の首投げ
また床で寝てしまって起きたところです(最近多いな)。
今日はちょいと大相撲の話を。
ついに初優勝した安馬改め大関・日馬富士。以前から光るものがありましたが、本場所はとくに素晴らしかったです。安定した足腰とバランスの良さに、最近は地力が見違えるほどついた感があります。
国粋主義者の私としては、日本人力士の稀勢の里が優勝できなかったのは残念でしたが、126Kgの小兵力士が幕内最高優勝ということで、嬉しかったですね。
白鵬との決定戦を前にした日馬富士の支度部屋での調整の様子を観ましたが、腰を落としてのすり足の凄かったこと。安定感と軽やかさが兼備されていました。
9歳から12歳までの時期が運動神経を伸ばすゴールデンエイジだそうです。その時期にTVゲームやっていた現代日本人と裸馬に乗って遊んでいた蒙古人では、その差が決定的になるのかも知れません。私もその時期は果てしなく遊びまわっていました。
格技において大事なのは技なんかでは無く、皮膚感覚とボディバランスです。本割で琴欧州を破った首投げなんかは、まさにそれ。
脇が上がって相手の動きが見えない姿勢から皮膚感覚で捕獲して投げたんですが、あれは技の稽古だけでは絶対に出来るようにならないでしょう。
端的に言えば、「ゴールデンエイジを逃しても“日馬富士の首投げ”が出来るようになる」、というのが太気拳の目指すところかも知れません。