我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

水曜稽古会(第三回)

本日は第三回目の太気拳の水曜稽古会。朝の天候を見た時に、今回ばっかりは、と覚悟を決めた。しかし、この雨は昨日の朝から降っている。梅雨時でも丸二日降り続けることは希だ。はたして、夕刻には快晴となる。

熱心な支部塾生たちも休まず来てくれている。

今は基礎作りの段階なので、とにかく、出来るだけ間を置かずに稽古に来て欲しいと思っている。

さて、本日の稽古は二目平視(にもくへいし)で重心を切り替える動きから。続いて打拳(掌打)、腕回しを応用した迎手でのポジション取りを行う。

前半のテーマは目線、手の利きを利用した人(=陣、じん)の確保、そしてポジション取り。そして、後半はこれらを前提において前捌きと推手。

支部塾生の進歩が予想以上に早いので、今回から私とやる際には推手に“圧度”を加えて行うこととした。圧度を加えると刃筋の狂いが多少出るので、そこを崩してあげる。

まだ生徒同士で圧度を加えると、刃筋の狂い云々より力比べになってしまうだろうから、私が受ける時だけガチンコOKにした。

合宿までには、生徒同士で全力を出せるように出来ればいい、と思っている。

段々と良いカタチで生徒が伸びてきている。とにかく言われた事に素直に取り組んでくれているのが良い。

前捌き太気拳の動きの中でも、特に重要なものだ。手が利かねばならないし、手の利きは手だけでは得られない。「○と△の直結」が重要でこれなしには年老いてまで武を保持し得ない、と言われる大事な要訣である。

さて、支部塾生に宿題です。上記の○と△にそれぞれ漢字一字を入れるように。回答は、太気拳の“旧約聖書”の第一章に出ています。週末の日曜稽古のときに答えを聞きますので、よろしく。

次回の水曜稽古は、申し訳ないですが私の仕事の都合で、恐らく(9割方)お休みとなってしまう見込みです。明確に決まったら連絡します。