我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

プロフェッショナル−その2

今日も五時起きで太気拳の稽古をした後、東京にて整体のお勉強。まぁ、3日間と短期間のセミナーなので、当然コレでプロになれるわけではない。

技術については詳細を書かないが、何しろ感嘆してしまうのは、生命体としての人間の捉え方の深さが半端ではないのである。

仏教に由来する刹那(せつな)という言葉があるが、何でも75分の1秒のことであり、生命はこの間に生と死を繰返すという。その刹那を捉えるかのように、身体のわずかな変化を読み、働きかけ、導いてゆく。これって、全く武道の極意と同じだ。

主催者のA先生に掌の一点を抑える型を示教頂いた際に、その型の美しさに驚いてしまった。ビシッと決まって美しい。

言葉にすれば簡単だが、実際目の当たりにして、尚且つ掛けられてみると、その凄さがわかる。やはり「姿」が内実を伴って「姿勢」に昇華され、それがどんな角度からでもビタッと決まらねばならないのは、太気拳と一緒だ。

太気も有形無形の拳と言いつつ、「形の悪いものは大成しない」(『拳聖澤井健一先生』)と言われる。厳しく基本の形を叩き込まれ、どんな角度からでも的確な対応がなされねばならないのは、どんな分野でもプロならば当然だ。

当然と言えば当然なのだが、A先生の型、素晴らしかったなぁ・・・。

俺の太気拳も、ああいう厳しさを求めないとな。武術なんだから。究極的には身体生命に関わってくるのは、整体と一緒だ。まだまだナマだなぁ