生まれたところを遠く離れて〜再会

5月21日（木）
フランス2日目。朝起きて立禅。宿はホテルではなく、山の中腹にある集落の民家の離れ。Roquefixade（ホクフィクサド）という地名。お庭から山が見えちゃうよ。中世にフランス南部一体に流布したCathar（異端カタリ派）の巡礼の道があり、岩場から石を切り出して築かれた瞑想するためのお城がある。

地球の磁場がビンビン伝わる感じで、立禅には最高！

朝食後、アラン先生が迎えに来て下さる。Foix（フォワ）という街にあるカタリ派のお城を見学。この地はカタリ派のお城がたくさんある。カソリックが制圧に乗り出して14世紀には滅んでしまうのだけれど、山という地の利を生かしたお城がたくさんあるんですな。

正午過ぎにValsの教会へ。これもまた岩に刻み込まれるように建てられている。圧巻。

23日からのセミナーを行うMirepoix（ミルポワ）にてランチを頂いて、教会を見物していったん宿に帰る。夕方からの誠心舘道場での指導に備えて、一休み。余談ではあるけれど、時差ぼけは確実にある。運動とかハードワークをやらない人の場合はまだ良いけれど、私のように体を動かす仕事をしていると、微妙なずれが生じているのが分かる。

夕方からの稽古は、Lavelanet（ラブラネ）町の先生の自宅に併設された道場で行いました。

軽い準備運動から数分立禅を行い、動きの稽古からは私が担当。普段栃木で指導している通り「身法・歩法・前捌きの一致」をテーマに伝える、と宣言。デカい道場生も居るので、まずは運動能力のチェック。手を合わせる場合もあり得るからね(-_-;)。初めに這（はい）を行ってもらう。彼らと一緒に這いながら、足腰の粘りや体の練り上がりを良く観ておく。

その後、歩法をともなう単独練習を一通り。後半は二人組の稽古で、検証。最後は推手で締め。稽古後、道場で夕飯をいただきました。でっかい彼はプロボディガードのフランチェスコ。フランス外人部隊出身でロンドンの会社と契約している由。飯食った後に、腹ごなしだとか言って道場生を背中に立たせて軽々拳立て伏せしてました(-_-;)

5/22（金）
毎週金曜日はLavelanetではマルシェが開かれる。庭での朝稽古の後、道場生のIngridさんに連れて行っていただき、フルーツとクロワッサンを買い込む。その後、山登り。宿から見えるRoquefixadeのカタリ派のお城跡地を目指す。さすがに冥想用に作られたというだけあって、感じ出ているな。冥想とか立禅には本当に良い場所！贅沢だ・・・。

昼寝して、Lavelanetの庁舎に出向く。庁舎でMayor（町？長）さん主催のレセプションがあるのだ。歴史の重みを感じさせる庁舎は、何と19世紀の建造物なんだそうな。本日到着されたオランダのカレンバッハ先生と再会。実はカレンバッハ先生も私の“Facebook友達”だったりする。しかしこういう席で再会とは、感慨もひとしおだねぇ。

で、いかにも大人（たいじん）といった態のMayorさんとご対面。

日本人が一人もいない（旅行者すら来ない）この町で開催される日本武道のセミナーに、本場から日本人の師範が、そして欧州武道界のレジェンドが来たことに謝意を表する、という旨のスピーチをされ、栄誉賞とでも言うべき記念メダルを賜りました。

で、ゴールデンブックという芳名帳にもサイン。なんかスゴイね。

今まで周囲に言い続けて来たし、これから何度でも言いますが・・・日本の文化、なかんずく武道は、出ることろ出たら尊敬されているんです！我々日本人がそれを大事にしないでどうすんの！！
と力んでみたら腹が減ったので夕食。道場生のAntoniaさん宅に皆で出掛けました。たしか・・・20名くらいは居たと思うのですが、全員、収容できる大きなお宅なのですね。しばらくオツマミと飲み物で歓談して、メインディッシュ、というのが欧州の夕食会のスタイルのようですな。歓談している内にドデカいお鍋にパエリアが山盛りで出て来ました！！翌日からのセミナー、頑張れそうです！！

つづくヽ(^。^)ノ

太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法（太気拳）を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身（健康づくり）目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場：小山市・栃木市・宇都宮市・上三川町。詳細は：http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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