生まれたところを遠く離れて〜使命

飛んでイスタンブール♪光る砂漠でロール♪・・・というわけで、旅立ちはトルコ航空にてイスタンブール経由で。なんでトルコ航空かって？？それはね、安くて機内持ち込み荷物の重量が稼げるからです。

数年前から、eチケット成るモノが出来て「eチケットお客様控」とかっていうのを、空港に持っていけばボーディングパスをもらえる仕組みになったのだが、これがいまだに慣れない。

出発前にトルコ航空本社に電話入れて予約番号を確認。よーするに、アレだ。俺は予約番号控えて成田のカウンターに行けばいいんだよな？と慣れない英語でがなり立てて確認。電話の向こうから「Yes, sir!」の声を聴いて一安心。でも、疑り深いワシは、一応日本事務所にも電話入れて同じこと確認したので、大船に乗ったつもりで成田へ。バッチリ出てきたボーディングパス。当たり前だが出国審査も無事終了。はい、これで後は飛行機任せです。みんな！eチケットを恐れるなよヽ(^。^)ノ

海外出張は会社員時代に何度も経験したけれど、武道専業になって２年足らずで海外指導するとは思わなんだ。太気拳の第三世代（澤井先生を知らない世代ね）でギャラもらって海外で教えるのは、私が初めてだと思う。要するに前例なし。ここからはすべて即興。何が起こるか分からんですよ。楽しいね〜。ワクワクするね〜。
イスタンブールまで12時間の空の旅。エコノミーなんでシートは狭いですが、それなりに快適でした。夜明け前にイスタンブール到着して６時間の乗継なので、空港内を歩き回って朝飯。お土産屋さん含めてほとんどのお店が開店してました。

イスタンブール空港も「人種のるつぼ」という感じで、色々な出で立ちの方がおいでです。６時間後 Toulouse 行きの便にようやく搭乗して３時間４０分の空の旅。やっと着いたぜ、フランス！！アラン・ストール先生とも約１年ぶりに再会できて一安心。宿に荷物を置いて、国際伝統武術連盟（FIAMT）宗家のシュナイダー先生が指導される空手道場に。

道場は南仏アリエージュ県のMirepoix（ミルポワ）という街の体育館。フランスでは、武道家には公共の道場を無料で貸し出してくれる制度があるのだそうです。時間割制とは言え、こんな立派な道場を無償貸与いただけるとは羨ましい限り。文化を大事にするお国柄が伝わってきます。道場生の集中力も素晴らしく、非常に熱心に稽古に取り組まれていました。

夕食はシュナイダー先生宅にて。南仏の田舎料理、とても美味しかったです！
アヒル胸肉のグリルフランボワーズソース添え

本場のチーズ！美味さが違います！！

シュナイダー先生の奥様のAllaさん、アラン先生、家内、私

シュナイダー先生は松濤会空手道を中心に武道を学ばれ、現在御年８０歳。アラン先生の空手時代の師匠でもあらせられる由。昨年、アラン先生と来日された際にご一緒に拙宅にみえましたので、同じく約１年ぶりの再会。私はお二方と同じ空手道を学びましたので、大先輩方ということになります。なお、現在シュナイダー先生は、国際松濤会江上流空手道連盟（ASKER）という団体を興して代表を務められています。

新しい組織を興すまでの経緯を先生からお聞きしました。予測していた通り複雑な経緯があったのだな、と。世の中には様々な人間関係の力学が働いており、今回私が故郷より一万キロ離れたこの地に降り立って太気拳を伝えることになったのも、色々な要因が重ね合わさっての奇跡的なご縁と言えます。アラン先生は松濤会空手道・自成道を経て太気拳の師範と成られました。そして私は松濤会空手をベースに、ボクシング、古武道を経て太気拳に。この３人の出会いというのは、必然であった！と思ってしまうわけです。

運命、というか使命というものは確かにある！！生まれたところを遠く離れて、心の底から感じた次第。（つづく）

太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法（太気拳）を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身（健康づくり）目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場：小山市・栃木市・宇都宮市・上三川町。詳細は：http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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