我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

太気拳の戦い方について

夏ごろからYouTube に動画をアップしており、ご覧になった友人・知人より Facebook やメールでコメントを頂戴することがあります。批判的なご意見も含めて、感謝しております。ありがとうございます。

先日もご紹介しましたが、スタジオで収録した自由組手の動画もアップしました。
組手動画:http://www.youtube.com/watch?v=_1-8e36eZe0

太気拳の組手について時々質問を受けます。自由組手=実戦ではありませんが、心技体の検証としてはときどき必要であると考えています。

稽古で行う組手については、私は勝ち負け以上に内容を重視したいと考えています。すなわち、立禅・這・練・推手・・・などで稽古した動きや力の運用が出来ているか否か、が大事です。

そうでなければ、何のための稽古かわからないからです。そもそも、どのようなレベルの強さを目指すのか、どのような動きを目指すのか・・・の目標を中期・長期のスパンで決めて稽古している方は、意外と少ないと感じます。ちなみに、ただ一言「達人を目指す!」とかいうのは一番まずいパターンだと思った方がいいですね。具体性が全然ないですから。

さて、太気拳の組手に話を戻します。私の理解では、太気拳の戦い方が身についたと言えるのは、左右どちらの構えからでも歩法・身法に連動して(相手から見て)不規則に技が出せるようになった状態です。

もちろん、利き手・利き足があるのは当然です。それに関係なく技を出す。通常は利き手・利き足によって組手の構えが固定されることが多いと思います。多くの方は右利きであり、そして右利きの方の多くは左手足を前にした構えをとる。

私も右利きですが、左前のオーソドックスだけではなくいわゆるサウスポーの構えを織り交ぜて、不規則に技を出します。ですので、歩法も送り足・歩み足・開き足・・・などを不規則に遣います。不規則に使うだけでデタラメではありませんので、俳句でいう“字余り”にはなりません。

中にはお気づきの方もおられるかもしれませんが、太気拳は戦術を重視しません。それより、対応できる心身を獲得することに重点を置いています。その具体的な方法はというと・・・ぶっちゃけ、太気拳を稽古していただくしかないです。(#^.^#)

入門して稽古に参加して頂くのが一番ですが、それが難しい方は、来年1月開講予定のよみうりカルチャー(宇都宮)の講座や、栃木支部主催の太気拳講習会(直近では12/15開催です)にご参加いただくという方法もございますので、ご検討ください

なお、上記はあくまで私の考え方です。他の方に押し付けるつもりはございません。私の生徒には「こうした方がいいよ」とは伝えますけれどね。せめて支部会員には「御意!」と言ってもらえるように、もっともっと自分を練り上げないとですね。(*^。^*)


太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法太気拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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太気拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太気拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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