我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

組手

今日は動く稽古を4時間ほど行い、夕方から4年前のGWに行った東京塾生有志との組手の映像を観戦。

左の掌打。

前捌きで交錯する瞬間。

私は日本人として平均的な身長ですから、大きい相手に入ってゆくためには、歩法・身法・前捌きが出来ないとダメですね。


這(はい)の動きで腰を落として間を潰す瞬間。

まあ組手をやれば、反省点はいろいろと出てきます。時間内で打てるか否か、というところに注意が行きがちですが、組手自体が稽古の一つなので、相手をどうこうするより“理に適う”ことの方が大事です。この時の組手でテーマとなったことですでに解決したことも、まだ解決していないこともありますが、稽古・工夫あるのみですな。


なお、太気拳は基本的に大きな蹴りは遣いません。私も空手出身ですが、上段廻し蹴りなどは行いません。理由は顔面への攻撃は手技のほうが早く確実であること、そして、突進力にたけた相手に身体を開き一本足になる蹴りを打つのは危険であることなどによります。

そして、リングなどでの戦いは別ですが、護身の観点から考えると、上段廻し蹴りを入れて正当防衛が成立することはほとんどあり得ないでしょう。

なので上段廻し蹴り自体は稽古では行いません。ただし、まったく経験がないとそれを捌くこともできない危険性がありますので、組手の中で下位者(失礼!)に対して蹴ることがあります。

もちろん、私が蹴るときはライトコンタクトで絶対に昏倒させたりはしません。蹴るときには手加減する代わりに、思わぬ反撃を喰らわないように「攻め」により相手の制空権を奪っておいてから絶対にあたるところで蹴ります。あくまで余技ですけどね(この時の蹴りもだいぶコントロールしています)。

・・・というような感じで色々と動きを研究していたら、市内にジャズライブを聴きに行っていた家内から電話。なんと、「武道好きな若手が話を聴きたがっている」とのこと。

会ってみるとなかなかの好青年。空手・日拳などを相当やっている様子。身体もしっかりしている。技も力任せではなく動きが板についている。

なんでも、30歳を前にしてどのようにその節目を乗り切るか、というところに来ているそうな。それは簡単。太気拳やればいいんです!

私自身が今年45歳になりますが組手の実力は伸び続けているし、その私にしてからが今年59歳になる高木先生には及ばないわけで・・・。


組手で実力を伸ばしたい、ということであれば自信を持ってお勧めします。来月あたりから、弊支部も稽古日も増やそうと考えていますので。


太気拳至誠塾栃木県小山支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。

太気拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太気拳とは(詳細版):http://www.taikiken-shiseijuku.com/taiki.html


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