我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

鍛え直し

冬場に入ってからフィジカルトレーニングを再開。かつて出来たことがことごとく出来なくなっていることに気づきました。当たり前と言えば当たり前。だって筋力トレーニングは20数年サボってきたんだから!

毎日少しずつやって、とりあえずこの3か月でここまで戻しました。

誤解なきように申し上げておきますと、出来なくなったのは「能動的筋力」を使用する種目。武術の稽古をすれば、姿勢の力とそれに伴う受動筋力は維持できます。当然、私もその手の力は落ちていません。ただ、積極的に力を出して持ち上げたり動かしたりという力が凄く落ちている、ということであります。

筋力と言えば、かつて某巨大掲示板に「島村の拳法は力だけ」と書かれたことがあります。書いた人間はほぼ割り出せていますが、私の推測が当たっていれば、その御仁は力だけではなく、技術レベルも、見識のレベルも、運動神経も、男気レベルも・・・ありとあらゆる角度から見て、俺に物申すのは百年早い!

で、なぜフィジカルトレーニングを中断し、なぜ再開したのかと申しますと・・・。中断したのは、空手の稽古が忙しすぎてその時間がなくなったゆえ。そして、パワー不足が原因で痛い目に遭うこともほとんど無かったので、しばらく楽をさせてもらっていたんですね。

再開した理由は、私と同じ四十代で同じくらいのサイズなのに、技術・フィジカルともに素晴らしく鍛え抜いている方々と次々に出会うことになって、魂に火がついたからです。


何度か書いたことがありますが、大東流合気柔術の佐川先生は「とにかく体を鍛えなさい」とおっしゃっています。すなわち「鍛練なくして、合気無し」と。ハッキリ言って、鍛練していない人間に限って「力み」があるし、バランスも悪い。そして身体に対する知覚も鈍い。まあ当然動きも硬い力任せなモンになるわい。

ただし、やみくもに鍛えるだけではだめで、またぞろ佐川先生のコメントを引用すれば「技のことが分かっていない内に鍛えすぎてもいかん」ということです。まあ、島村も少しは分かって来たということにして、鍛練再開もゆるしてやってね♪


武術的な身体鍛練というのは、体の隅々まで意識を行き渡らせ、知覚せねば出来ない。そして、「必死になる」ということも鍛練の重要な要素である。意識や知覚も立禅や練だけでも相当に磨けますが、戦いでは相手だって必死なんだ。出方に応じて変化してくるわ、力づくで邪魔もするわで、本当に必死で戦わねば身を全うすることは覚束ない。いつもとり澄ました顔で稽古している人間が、そんな状態で実力出せますか?出せるというのならやってみなさい!相手はいくらでも紹介するから!


まあ、私も周囲の凄い武友達に負けないように本気で鍛え直して行く所存ですので、よろしくです。



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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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