我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております


若い友人としばし立ち話を。稽古のことでいろいろと悩んでいるのだとか。


武道の稽古を一生続けて行く過程で、三回は壁にぶつかるというのが私の親父の持論だった。最初の壁が就職。次が結婚。そして子供が出来た時。

他にも大病とか事故やら怪我とか色々あるだろうけれど、一般的な生活をしていて大概の人が通る関門、という意味ではその辺りになるだろうな。

私の先輩やら後輩の事例でも、若い時から稽古した人が稽古から離れるきっかけは、就職と結婚が7割8割じゃないかな。

武道を殴り合い・取っ組み合いでしか捉えていないとそうなる。俺に言わせりゃ武道ってのは実践行動学なんだけれどね。

上司や嫁に武道のことを言われて凹むようじゃ、“まだまだ”だよ。まーそれでもね、好きなことが出来なくなるから「結婚しない」とか「彼女作んない」だとか抜かす輩と比べれば全然マシだけれど。

ふざけんな!そりゃ単に女にもてないだけだっての!さもなきゃ、とてつもなく度量が小せえだけだって!!

俺も妻子が居るけれど好きに生きているよ。嫁が理解ある、ってのは確かだけれど、理解を得て好きなだけ稽古出来るような環境作りを、俺は他人の何倍もやっていると思いねえ。


武道が好き、っていうことは稽古の環境作りも含めて骨を惜しまずに前向きに取り組むということだ。


まあ、困ったら俺を呼べや(笑)