我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

14歳のころ

娘の14歳の誕生日パーティーをしました。本当の誕生日は月末になるんだけれど、同僚の送別会やら何やら入ってしまい、だいぶ前倒しすることにしました。

14歳、と言えば私は『拳聖 澤井健一先生』と出会った年齢です。結構色々な武道書を入手しましたが、多くは捨てたり借りパチされたり、無くしたりしてしまいました。結局、同書が一番長く向き合ってきた武道書となったのは先般書いたとおりです。

娘の14歳としての目標は、剣道で個人戦での県大会出場だとか。具体的な目標が目の前にあってうらやましい限りです。

私は漠然と「誰にも負けない強い男になる」と決めおりましたが、力をぶつける相手があまり居なかったですから・・・。

あれから27年経って、自分が太気拳を稽古して、『拳聖』に登場される先生方にも手を合わせていただける幸運に恵まれたりして、おまけに弟子まで居るのだから、人生とは不思議なものです。

今まで培ってきたものが、これから一気に実を結んで行くことでしょう。楽しみで仕方がありません。その原点は14歳の頃だったんだなぁ。

娘にも熱中できるものと出会ってもらいたいものです。そして出会ったら、損得抜きで打ち込めば良い。それがいずれ、豊かな人生を切り拓いてくれることでしょう。