和魂礼賛
足利市のレストラン『ル・クール』さんにて、前倒しで家内の誕生日お祝いいたしました。
美味しいお料理とデザートはもちろんですが、食を通じて「地域振興」「幸せ」「平和」「希望」を発信している素敵なお店です。 本日もオーナーの武井シェフの素晴らしいご活動のお話を伺い、また、来年6月の夏合宿をはさんで来日を予定している欧州の太気拳士の迎え入れについて、お力添え頂くお話も頂戴いたしました。
☆2016年夏季合宿(2016/6/25〜26日光にて開催)について:http://d.hatena.ne.jp/superbody/20160626
海外からみえる方々は、単に格闘の技術を学びに来るというわけではない。日本の技術を学ぶだけなら師範を招聘すればよいし、海外で拠点を構える先生方も少なくない。なぜわざわざ日本に来るのか?それはご自身が修める武道の背景にある様々な事〜日本の風土、文化、日本人の立ち居振る舞いなど〜に「触れる」ためだろう。ある種の里帰りなのだと思う。
迎え入れる私たちは何を示すべきか・・・。ズバリ「和魂」であると私は考える。われわれ現代人は現代文明にどっぷりと浸って生きている。武道人とて、生活様式をいまさら江戸時代に戻すことは出来ないし、その必要性はない。「知識」「技術」といった「やり方」の如何以上に大事なのは、ひとり一人の「在り方」だろう。在り方の根本にあるのが「魂」だとすれば、我々日本人の示すべきは「和魂」ではないか。現代文明を享受しながらも「和魂洋才」を示せばよい。
生活における在り方が「和魂洋才」であるとすれば、武においては如何にあるべきか?我々は、中国武術・形意拳⇒大成拳(意拳)の流れを汲む太氣拳士であるからには「和魂漢才」ということになるだろう。創始者である澤井先生を通じて、太気拳には柔(柔道・柔術)・剣(剣道・剣術・居合)の身遣いも入っているだろうから、「才」における「和」と「漢」の割合は伝承する師範によって若干異なるように見受けられるが、そこはまぁ、大雑把に表現しときます。
お前の言う和魂てなんだい?と言われれば・・・とりあえず「調和・受容・公」とだけ“大雑把に”申しておきます。
海外を何か国か旅して様々な価値観や風土に触れると良く分かるのですが、日本は様々な文化や立場を受け入れることが出来る土壌があります。一神教の背景を持つ方々に比べれば、一般論として、親和力が高い。武井さんもフランス料理のレストランやパティスリーを営みながら、来日されてもお食事に困っておられるムスリムの方々のために、※ハラール料理の普及や、交流会にも取り組まれています。これも「和魂洋才」の在り方がなせる業ですね!
私は安易に移民を受け入れるべきではないという考えに立ちますが、それでも、少子高齢化が進む日本は「人の交通量」を増やすことが喫緊の課題です。そのためには、他国にない親和力を発揮してどの国の国民も(人としてのルールさえ守れれば)仲良く交われる「場づくり」が大事じゃないかな、と(我田引水ですが、私が海外の武道家と交流の場を作るのも同じ発想に基づいています)。
そのために自分の仕事(志事)・活動を通じて広く社会を照らして行きたいものです。それぞれの「個」が「公」の視点を持って力を発揮して、社会の幸福度を上げて行ければいいな、と考えております(^o^)/
※ハラール(アラビア語: حلال Halāl)は、イスラム法で許された項目をいう。端的には イスラム法上で食べることが許されている食材や料理を指す(ウィキペディアより)
太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法(太気拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市・栃木市・宇都宮市・上三川町。詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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<太気拳とは>
中国拳法の流れを汲む武術。創始者・澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。