技芸の本質〜即興舞と籠り態

10/26（日）に小山市のFellows にて家内が開催したライブでの即興舞。畏れ多くも！日本を代表するパーカッショニスト都筑章浩さんのコンガのリズムに乗ってのコラボ演舞です。
即興舞：https://www.youtube.com/watch?v=VN5sr8QVRH4

折口信夫の『水の女』からのストーリーをお話したほかは、一切リハーサルなしでここまで合わせて来る都筑さんの力量は、音楽に素養のない私にも、ビシビシ伝わって参りました。

水の女（めのと）、とは天皇の禊（みそぎ）を司る女官だそうで。家内はベリーダンスを表芸としていますが、楽しくおどる教室とともに、舞の本質、芸の本質ということを追究しております。

芸事・身体技法の本質は最終的に「籠り態（こもりわざ）」に行きつきます。籠り態は心身の微細化をもたらす。私見ですが、武術なら武技の修練だけで、踊りなら踊りの動作だけで、本質に行きつくことは困難だと感じます。
家内も、神道の魂振りや気功を含む調息法の修練を日々修めており、だからこそ禊の世界を表現し得たのだと、おなじく籠り態（＝立禅）を日々行ずる私も感じる次第であります。

太気拳にも探手（たんしゅ）という即興舞がありますが、中身がある探手を行おうとしたら、動きの稽古だけではまず無理であると断言します。籠り態によって心身の微細化を体験・体現することです。心身の微細化とは、別にむずかしいモノではありませんが、言葉にするとウソになるので、興味がある方は、ご自分で探究・修練を積んでみて下さい。ただし、自己流の稽古は避けられた方が良いとだけ申し上げておきます。
太気拳探手（島村）：https://www.youtube.com/watch?v=W1UBuhX0fkU

太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法（太気拳）を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身（健康づくり）目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場：小山市・栃木市・宇都宮市・上三川町。詳細は：http://taikiken-tochigi.jp/practice/

＜太気拳とは＞
　中国拳法の流れを汲む武術。創始者・澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。