我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

反省&感謝〜忘年組手

忘年組手については色々と思うところがあったのだが、今年の組手は学ぶところが多かった。

第二戦でお手合わせ頂いた巨漢Yさん以上に印象にのこったのは、実は第一戦目の相手Tさん。通称・新吾ちゃん。

身長こそ私より高いのだが、スマートな色男。前から実力は認めているとは言え、まだまだ「余裕」と思っていた。


当日の参加者を見渡して「第一戦は新吾ちゃんだな」と直感。


立ち合った瞬間に「余裕」は消えました(笑)。


一発も当てさせないつもりで居ましたが、とんでもない。昨年小山に来た時とは、段違いの充実振り。素晴らしい出頭の前蹴りを頂戴したのには、びっくりしました。


蹴られた部分が赤黒く変色していましたから、彼が私と同じ目方があり硬い革靴など履いていた日には、その一発でダウンしていたかも知れん。

それはYさんの“ギロチン”にしても同じで、相撲取りに同じ事をやられたら、死んでいました。


一応、試合としてみれば面白かったらしく高木先生からはお褒めを頂きましたが、武術という視点で見れば反省点だらけですな。


まーでもね、緊張感のある組手が出来る仲間が増えてきたのは嬉しい限りですよ。武術はやはり一人では強くなれないですから。

どんどん仲間が伸びてくれると、私もやる気が出ます。有難うございます。