我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

次の1万時間

最近は良いペースで稽古が出来ている。土日はもちろん、平日も朝晩に何とか時間を捻り出して心身を見つめ練り上げることが出来る。

朝稽古は年中無休だが、晩の稽古は仕事や体調と相談して週休2日くらいかな。

2000年の6月〜2006年の7月までの6年間は勤めが都内だったため、朝の稽古に加えて週4回(当時)の高木塾長の指導にほぼ毎回出席していたし、土曜は空手の指導、日曜は新宿御苑での有志の稽古会、と武にどっぷり浸かっていた。

その当時の稽古量を最低でも維持、出来れば凌駕するのがひとまずの目標だな。

現在、稽古の質は当時とは比べ物にならないくらい上がった。しかし、量においては下がってしまっている。

支部も開設して練士5段の免状も頂戴した今、私がずっこけた稽古をしてしまったら、至誠塾が、ひいては太気拳が物笑いのネタになってしまう。いや、マジですよ。

どんな分野でもプロと呼ばれるのには1万時間費やすことが条件だと、太気拳をはじめる随分と前に聞いたことがある。1日平均3時間なら、10年間だ。


武道の場合、時間だけでなく身体が熟成するための期間が必要だから、一応先生になるには武歴10年で“駆け出し者”というところか。


それを意識して10年で最低1万時間、と考えていたし、クリアしてもいる。が、私も9月で43歳。現在のレベルと到達したいレベルを考えたら、もっと焦らないといけないな(笑)


私がまだ二十歳過ぎのころ、ある大先輩が「40歳代の稽古は大事だ」とおしゃっており、他人事として聞いていたのだが、それを自分の心身で検証せねばならない年齢になってしまった。

・・・ということで、次の1万時間の稽古は、遅くとも40歳代のうちに済ませようと思います。


さて、明日も稽古だ!おやすみ〜