対人練習
5年前の合同稽古会の組手動画を観ています。当時も今も一番弟子である間下君ですが、当時は楽に組手をさせてくれていたな、と(笑)。
最近では私の相手役を務めてくれるようになり、頼もしい限りです。
2013年9月の撮影時の組手:https://www.youtube.com/watch?v=_1-8e36eZe0
武道の稽古と言えども、初期の段階においては心身への負荷が少ない状況で行います。
その段階でキチンと形を整え、身体各部の隅々にまで意識が行き渡るようにする。それが出来たら、徐々に負荷をくわえる。静から動へ、そして対人練習へと進んだ時に、立禅において「静」の状況下で培った心身の統一状態をどれだけ保てるか。
対人練習も、約束練習から始まり自由攻防へとつなげて行き、段階的に心身への負荷を加える。太気拳の場合、立禅の完成度は最終的に対人の自由攻防(自由組手)で検証することになります。
同じ手順で立禅を行っても、自由攻防を経験した人としない人では、その内実においてまったく別ものになります。自由攻防と言えども稽古ですから、その場の勝ち負けだけではなく、いわば「ノイズ」だらけの状況下で、どれだけ心身を崩さずに居られるかが大事です。
滅茶苦茶に手を振り回したり、身体を張って突進して圧倒するのではなく、相手の心身をコントロールした結果として打つ(蹴る・投げる・抑える・・・)ということを目指したい、と考えています。
太気拳至誠塾栃木支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。
<太気拳とは>
中国意拳の流れを汲む武術。創始者・澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。