我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

柔軟にして強靭

やや遅めに起床し、たっぷり時間を掛けて犬の散歩。現在、身体が完全復活には至って居ないため拳法の稽古は少なめにして、ウォーキングとストレッチなどのコンディショニングを多めに行って調整して居ます。

今年は身体を鍛えることは勿論ですが、筋バランスを整え関節をスムーズに滑らせるということを重視して稽古して行きたいと思っています。

前者が“鍛”、そして後者が“練”と言って良い。強固に鍛え上げた身体を、しなやかに練り上げて行くことを称して鍛錬と言います。柔軟にして強靭な肉体を求めてチューンナップして行くのが目的です。

何度も書いていますが、鍛錬を経ずして実用に至る武術は存在しません。一方で、鍛えるだけを繰り返せば筋骨は強くなるとともに脆く(もろく)もなるのも事実です。私の脚部のある部分がそうです。“練”を若干怠って“鍛”に偏っていたために故障を経験しました。

さいわい早いうちに気付いたために軽微なもので済みましたが、20歳代では全く考えられなかったことが起きています。昨年の故障は厄落としと考え、“練”を重視した鍛錬をも取り入れます。

楽しかった冬休みも、今日そして明日で終了です。明後日から業務に復帰ですが、毎月初の三日間は数字を扱う月初資料の作成ですので、正月明け早々一切気を抜けない緊張の日々です。

太気拳の稽古は支部の初稽古を1月6日(水)に行います。段々と心身を戦闘モードに切り替えています。