我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

組手納め

シュトーレン


東京に出張の為、遅刻が予想された今日の稽古だが、無事時間通り到着して立禅・揺、準備運動、本稽古とカタチ通り進めることが出来た。

今日のテーマは前回・前々回に引続き“蹴りの攻防”。

蹴りと言っても、いわゆる“打撃格闘技”のそれではない。全体のバランスの中で“第三の手”(by 岩間先生)として使うのが太気拳での蹴り。

よって、ここからは蹴りの間合いとか何とかではなく、蹴るべき時には蹴るし、打つべきときには打つ、という前提での一つの選択肢だ。

ということで、上下のバランスを意識すべく、這や摩擦歩、試力でバランスを再認識した後で点脚と中段の前蹴りを稽古。

単独練習を踏まえて相対稽古で確認し、掌打合わせ、組手でシメ。

週末に東京にて忘年組手を行うM君以外は、今日で組手納め。全員(と言っても4人だが)の相手を私が行う。

組手の際、私は私でテーマがある。それは、各自にキチンと全力で技を出させて攻防を成立させつつ、相手も自分も怪我せずに制すること。

言うは易し・・・である。勝負論から言えば、圧力をかけまくって入らせず技を出させない、というのが良いのかもしれない。しかし、いつもそれをやっていては、生徒と自分が伸びない。

いずれにしろ、小山支部は年内はこれで組手納め。次回の水曜稽古会が年内最終稽古だが、次回からは基本重視に戻る。

組手稽古を経た後の基本は、一味違ってくるだろう

(写真は港区赤坂ツッカベッカライ・カヤヌマ殿のシュトーレン。他所のお店とは一味もふた味も違います)