我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

掛け試し合宿

1029(土)〜30(日)の二日間、錬空武館・高久昌義先生が主催される「掛け試し稽古会」の合宿に参加して来ました。
前日の夜、太氣拳の先輩である三保先生と合流して夜間移動。

正午から稽古開始。事前にラウンド毎の時間をアナウンスせず、1分と2分を織り交ぜて、合計100ラウンドの組手。様々な武術・格闘技の選手や先生方が参加されているので、普段触れないタイプの動きに対する対応を、色々試させていただきました。
作戦がどうとか対策が云々ではなく、立禅・這い・練り・・・などの修練で培う心技体が、自由攻防の中でどのように発動するのか、あるいは、しないのか。余計なことに囚われず、直感・思惟・行動が即一的に連携するのか。そのことをテーマに稽古に臨みました。

どの一戦も宝物の如くありがたい経験ですが、個人的に一番の収穫は、初顔合わせとなった伝統空手指導者の方との手合せ。終盤に差し掛かって(80ラウンド以降?)強烈に足が攣った直後に迎えた一番。長身から繰り出す鋭い突き蹴りの連射に晒されながらも、下肢に負荷を掛けない立ち位置を身体が勝手に選択し、動きの中で応急の自然治癒までしてしまった(不思議だねぇ)。
当然何度も鋭い突き蹴りを頂くことになったものの、足が多少治りかけた後半は、出頭(でがしら)を取って対応する場面も幾らかありました。もっとも、これは稽古会のルールである「倒れるような強打を(特に顔面)しない」をお相手が守って下さり打撃力を制御して下さったお陰です(でなければ、序盤は組みついて凌ぐしか、なかったですね)。
100ラウンドを行う中で、思うに任せない場面も多々あり。打撃を頂く場面も時折ありましたが、それはそれで今後の課題として立禅などに落とし込みます。とにかく、大過なく無事完遂出来て何よりでした!!

夜は美味しい漁師バイキング。

そして格闘技イベント巌流島「全アジア武術選手権」で優勝された菊野克紀選手(稽古会のメンバーでもあります)の祝勝会を兼ねた、楽しい懇親会。ご本人の解説付きで、巌流島の動画上映。


ゆっくりとお話をすることもできました。人生に対して非常にしっかりとした考え方をお持ちで、人として男として、とても魅力的な方であると感じました。

翌朝の稽古では、太極拳の遠山先生のご指導で、競技推手、トランポリン、レンガでの練功など体験。どれもこれも、楽しく有意義な時間でした。
帰りもM先輩とともに、道中色々と語らいながら。これまた様々な課題を頂き、ありがたい経験でした。
楽しかったね!というだけではなく、稽古として意義のある時間に出来たかどうかは、今後の落とし込みと稽古、実践にかかっています。お手合わせ頂く皆さまに恥じないよう、きっちり練り上げて行きます。

このような素晴らしい場を設けていただける高久館長、胸を貸して下さる皆様に改めて御礼申し上げます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。



太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町・神戸市(神戸支部)。詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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太氣拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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