護身・自衛について〜その1
日曜の稽古会には、Iさんがビジターとして茨城県より参加いただきました。
弊支部では通常の稽古会に塾生以外の方のビジター参加も受け付けており、支部のHP(URL:http://taikiken-tochigi.jp/ )経由でお申込みいただきました。
今後定期的に通いたいということで、稽古会後に昼食をいただきながら“面談(面接に非ず)”を実施。Iさんは以前、空手の経験がありましたが「無理な組手(本人談)」が原因で鼻骨骨折。それがキッカケで空手の稽古を断念された由。とは言え、身体を動かすことは好きだし、身を護るすべを身につけておく必要性は痛感するということで、いくつか道場を経験・検索して当道場を知ったとか。
無理な組手、というのを見ていない以上、安易な批判は避けたいと思います。あくまで一般論としてですが、通常の格闘技は必ずしも護身・自衛には向かないことがあるかも知れません。
通常の、というのは試合を目的とした種目です。試合は「今の自分の実力」を測定するために行う以上、測定するための基準がある。そこで勝つための要素が護身・自衛に直結するか、と言えば“YES”と言えないケースもある。もちろん、ルール内とは言えお互いに全力を尽くす人間の、意外な強さを体験できるので、試合が良いとか悪いとかは一概に断定できません。
私自身は競技試合の経験がほとんどありませんので、試合で実績を上げて来た方に対しては尊敬の念でいっぱいです。
ですが、護身・自衛と言った瞬間に競技的な「測定の世界」とは切り離して考えないといけない。なぜなら、「測定」するためには測定する能力を「限定」し、その中で勝つためには磨く能力べきを「限定」して行く必要がある。一方、武術においては自分より強いかも知れない人間が目の前に立ったとしても、身を全うしなければならないからです。
(つづく)
太気拳至誠塾栃木支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。
<太気拳とは>
中国拳法の流れを汲む武術。創始者・澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。
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