我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

所信表明

本日、単身赴任先の神奈川県平塚市から小山市の自宅に戻って参りました。

私事ですが、来たる7月31日を以て勤務先を退職いたします。現在、年休の消化に入っており実質的に会社員卒業状態です。


職を辞して武道を中心とする生活に入ります。太気拳至誠塾の栃木県小山支部としての活動を中心に据えつつ、護身術や調整系のエクササイズやボディワークなどの指導も順次行って参ります。従来より武術の稽古と並行してパフォーマンスアップのために各種の身体運動法をも稽古・研究しておりますので、それらを整理しつつ徐々にお伝えして行ければ、と考えております。

この不安定な時代に安定した職場を捨てて武道で飯を食うなんて・・・という意見もあるかと思いますが、私は、こんな時代だからこそ、武道を伝えて行きたい。太気拳創始者である澤井健一先生は、太気拳士は光の原点にならねばならん」という教えを残したと聞いております。明かりが見えない今の日本社会に光をともすのは、武道家の役目だと考えています。


殴る・蹴るが上手いだけでは、澤井先生のおっしゃる“光の原点”には成り得ない。太気拳士が光の原点になるためには、自身が武を通じて社会に何を還元できるかを考えねばならない、と考えます。


私は武道を「武術の技法・理法の修練を通した実践行動学であり、身心学道である」であると仮に定義しています。身心学道とは身体と心の両面による真実の探求、というくらいの意味です。

現代社会は“アタマ”ばっかり働かせて、“ココロ”や“カラダ”を通して学ぶ、身を以て知る、ということが極端に軽視されています。私達大人が、身を以て心を以て学ぶということをしないのだから、子供たちだってソレをするわけがないのです。

忙しい、を言い訳にして子供たちに「身を以て」「心を以て」を伝えなかったら、いつまでたっても日本に光がさすわけがない。私はfacebookもしておりますが、先だってある方のウォールで「生業とは心血を注いで成すもの」であるという表現を見つけました。まさしくそれこそが「身を以て」「心を以て」であります。では我が身を振り返ってみますと、私にとって心血を注げるものは武道以外に無い。心血を注いで武を練り、稽古に来て下さる方に良いものをお伝えする。

・・・そのように考えております。


いささか大上段に振りかぶった話をしましたが、武道専従者として第一歩を踏み出すに当たり、所信表明させて頂きました。武道を伝えることで、地域社会の活性化に微力をささげることが出来れば幸甚至極に存じます。

あらためまして、どうぞよろしくお願いいたします。


太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法太気拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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太気拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太気拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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