換骨奪胎
今日は仕事で栃木に来ていた一番弟子のＭ君と自宅で稽古しました。
テーマは逆手と木剣による練（ねり）の稽古。逆手はいくつか柔術的技法を行い、最後は合気系でいう「二か条」を。護身術的な用法とともに、相手の身体に力を伝えるための教材として習ったことがありますので、20年ぶりくらいにやってみました。
逆手技は柔術の演武で過去何度か拝見しましたが、正直、型の上でしか使えないと思える演武が多いですね。空手の突きに対して云々と解説演武をされていた方に、演武終了後に突き方を中段直突きと決めて掛けて頂いたこともありますが、「？？？」な動きでした。
もちろん、立派な先生も何度か拝見していますから玉石混淆ということなのでしょう。型どおりに使うのさえ、弟子以外には掛けられないというケースがあるのは、技そのものよりも掛ける態勢に入るまでが肝であり、そこをスルーしている方が多い、ということなのでしょう。
木剣による練は、ふた昔以上前に父に教わったもの。空手でいう夫婦手という両手の連動のいい稽古になり、太気拳の理合にも適っているので、記憶に残っているものだけでもこれから稽古しなおそうと思います。
昔習得した稽古が、最近、急に閃くように出てくることがあります。それも、太気拳的に換骨奪胎されていることが多い。まだまだどんどん出てくるでしょう。面白いので、すくい上げてやって行こうかな、と考えています。
太気拳至誠塾栃木県小山支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。
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