我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

見舞い

GW最終日、親父の見舞いに行った。同じ病室には偶然小学校の同級生のお父さんが。

小学校を卒業して30年以上経つんだから、親父が年取るのも当然だな。


私の親父の兄弟は皆壮健である。そういう家系なのだと思う。要介護となっているのは父だけ。超が付くわがままと短気を改めなかった結果である。

かく言う私自身、短気のきらいがあった(今でも?)のだが、親父を反面教師にして何とか今程度の状態に持ってきた。


怒り狂ったとて、自分以外の人間を変えることは出来ない。

親父に数え切れないほど殴られて、日本刀まで抜かれた私が言うのだから、間違いない。


武術の稽古では【柔】を体現していた親父であるが、生き方は真逆であった。少なくとも子供への接し方は。

人を動かそうと思ったら、動きたい方向へ背中を押すのが良い。逆をやれば労力が要るだけではなく、目を離せば元の木阿弥だ。


行きたい方向へ行かせ、やりたい事をやらせてあげれば、言われなくても人はその方向へ動く。

その結果自分の希望が実現できるというのが一番楽で長続きする。


武術も同じなんだがなぁ。