我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

イメージと身体

昨日の響先生のセミナーのおかげでしょうか、今朝の稽古はよりクリアな意識で行うことが出来ました。


最近とみに感じるのですが、澤井先生のネーミングセンスって素晴らしい。

立禅も這(はい)も練(ねり)も、そのネーミングのイメージで稽古すると、身体がどんどん仕上がって行く実感がある。


響先生より「日本語は素晴らしい身体言語である」と伺いましたが、これはまったく同感です。

実体・実感を伴ってこそのイメージであり、太気拳で言えば、いくら想念しても身体が仕上がらなかったらそれは妄想でしょ。

身体が仕上がる、というのはこういう状態であると思います(↓)。


URL:http://www.youtube.com/watch?v=wWtm3zat-II


私が高校生の頃、天才空手家の呼び声高かった松井選手(現・館長)の華麗な技を封じ込めた堺貞夫さんの試合ですが、懐かしいなぁ。手に汗握って観たのを覚えています。

技術も素晴らしいですが、それ以上に体の練り上げが素晴らしい。足腰と肚が練りあがっているから重心が上がらないし、軸が強靭だから体格差があっても圧力で押されない。


堺貞夫さんは、太気拳の立禅・這・練を相当稽古されたと聞いています。


太気拳を表芸とする我々は、もっと完成度の高い前捌きや歩法を体現しないとイカンですな。


明日も頑張りますよ。おやすみ〜♪